イスラエル、新世代型迎撃ミサイル
投稿者: notepad2002jp 投稿日時: 2002/10/08 07:38 投稿番号: [4418 / 20008]
イスラエル、新世代型迎撃ミサイル初の実戦配備
【エルサレム7日=当間敏雄】米国の対イラク軍事作戦でイラクからのミサイル攻撃が想定されるイスラエルが、独自に開発した弾道弾迎撃ミサイル「アロー2」によるミサイル防衛体制の整備を急ピッチで進めている。新世代型の戦域ミサイル防衛システム(TMD)としては世界初の実戦配備使用となるもので、TMDの有効性が実戦で試される初の機会になるとして世界の軍事関係者から注目が集まっている。
迎撃ミサイル・アローの開発構想は、1980年代に当時のレーガン米政権が提唱した戦略防衛構想(SDI、通称スターウォーズ構想)の一環として生まれたもので、米国が研究開発費用の約7割を負担する形で、イスラエル防衛産業の中核企業IAI(イスラエル航空産業)が中心となって開発を進めてきた。
「拳銃の弾を拳銃の弾で撃ち落とすような離れ業」(開発関係者)を求められる迎撃システムには技術的に困難な課題が多く、実現を危ぶむ声も強かった。しかし、91年の湾岸戦争でイラクに39発のスカッド・ミサイルを撃ち込まれて、開発が国家的な最重要課題となった。最終的にミサイル迎撃体を小型化して推進力を向上させることで精度を高め、99年11月に初の総合実験に成功した。
アロー・システムの心臓部は、飛来する弾道ミサイルの探知と追尾、迎撃ミサイルの軌道制御情報などを扱う独自開発の早期警戒火器管制レーダー「グリーン・パイン」。開発責任者、ダニー・ペレツ博士によると、数十の標的探知と追尾が可能で、複数ミサイルによる一斉攻撃にも対応できるという。
固体ロケット燃料を使ったアロー2はマッハ9で管制センターの算出した迎撃ポイントに向かい、高度1万メートルから4万メートルの高空で標的ミサイルを破壊する。発射装置には6基のアロー2が組み込まれ、複数迎撃に対応している。
湾岸戦争で、イラクからのミサイルを迎撃した米国製の地対空ミサイル「パトリオット」は、元来、敵航空機迎撃用に開発されたもので、ミサイル迎撃用に改良されたとはいっても限界があり、当時伝えられたほど性能は高くなく、撃ち漏らしたり、破片が住宅地に落下するなどした。
イラクのフセイン政権は米国が政権打倒そのものを狙っていると危機感を深めており、湾岸戦争で使用をひかえた生物・化学兵器弾頭をスカッド・ミサイルに装着、イスラエル攻撃に出る可能性も否定できない状況だ。この場合、敵ミサイルを地上近くで破壊するパトリオットの有効性が問題となるが、アロー2は高空で迎撃するため、生物・化学兵器の落下による被害を食い止められるという。
イスラエルは2000年3月、テルアビブ近郊のパルマヒム空軍基地に「実戦配備」し、シミュレーション実験を繰り返し実施、軍当局者は「95%の迎撃が可能」と自信を深めており、米国の対イラク攻撃開始前までに、同国の中部と北部地域をカバーする第2アロー部隊の配備を終えたいとしている。全土が防衛網に完全に覆われるのは2年後の予定で、同国は初のTMD防衛国家となる。
ただ、研究者の間には大量破壊兵器が弾頭に装着されていた場合、一発でも撃ち漏らせば壊滅的な被害は避けられず、「研究費に見合うだけの効果はない」とのさめた見方もある。
(10月7日22:18)
読売新聞より
【エルサレム7日=当間敏雄】米国の対イラク軍事作戦でイラクからのミサイル攻撃が想定されるイスラエルが、独自に開発した弾道弾迎撃ミサイル「アロー2」によるミサイル防衛体制の整備を急ピッチで進めている。新世代型の戦域ミサイル防衛システム(TMD)としては世界初の実戦配備使用となるもので、TMDの有効性が実戦で試される初の機会になるとして世界の軍事関係者から注目が集まっている。
迎撃ミサイル・アローの開発構想は、1980年代に当時のレーガン米政権が提唱した戦略防衛構想(SDI、通称スターウォーズ構想)の一環として生まれたもので、米国が研究開発費用の約7割を負担する形で、イスラエル防衛産業の中核企業IAI(イスラエル航空産業)が中心となって開発を進めてきた。
「拳銃の弾を拳銃の弾で撃ち落とすような離れ業」(開発関係者)を求められる迎撃システムには技術的に困難な課題が多く、実現を危ぶむ声も強かった。しかし、91年の湾岸戦争でイラクに39発のスカッド・ミサイルを撃ち込まれて、開発が国家的な最重要課題となった。最終的にミサイル迎撃体を小型化して推進力を向上させることで精度を高め、99年11月に初の総合実験に成功した。
アロー・システムの心臓部は、飛来する弾道ミサイルの探知と追尾、迎撃ミサイルの軌道制御情報などを扱う独自開発の早期警戒火器管制レーダー「グリーン・パイン」。開発責任者、ダニー・ペレツ博士によると、数十の標的探知と追尾が可能で、複数ミサイルによる一斉攻撃にも対応できるという。
固体ロケット燃料を使ったアロー2はマッハ9で管制センターの算出した迎撃ポイントに向かい、高度1万メートルから4万メートルの高空で標的ミサイルを破壊する。発射装置には6基のアロー2が組み込まれ、複数迎撃に対応している。
湾岸戦争で、イラクからのミサイルを迎撃した米国製の地対空ミサイル「パトリオット」は、元来、敵航空機迎撃用に開発されたもので、ミサイル迎撃用に改良されたとはいっても限界があり、当時伝えられたほど性能は高くなく、撃ち漏らしたり、破片が住宅地に落下するなどした。
イラクのフセイン政権は米国が政権打倒そのものを狙っていると危機感を深めており、湾岸戦争で使用をひかえた生物・化学兵器弾頭をスカッド・ミサイルに装着、イスラエル攻撃に出る可能性も否定できない状況だ。この場合、敵ミサイルを地上近くで破壊するパトリオットの有効性が問題となるが、アロー2は高空で迎撃するため、生物・化学兵器の落下による被害を食い止められるという。
イスラエルは2000年3月、テルアビブ近郊のパルマヒム空軍基地に「実戦配備」し、シミュレーション実験を繰り返し実施、軍当局者は「95%の迎撃が可能」と自信を深めており、米国の対イラク攻撃開始前までに、同国の中部と北部地域をカバーする第2アロー部隊の配備を終えたいとしている。全土が防衛網に完全に覆われるのは2年後の予定で、同国は初のTMD防衛国家となる。
ただ、研究者の間には大量破壊兵器が弾頭に装着されていた場合、一発でも撃ち漏らせば壊滅的な被害は避けられず、「研究費に見合うだけの効果はない」とのさめた見方もある。
(10月7日22:18)
読売新聞より
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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