spica_022 さん
投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2009/02/07 07:29 投稿番号: [17991 / 20008]
>うーん、しかし、そうですね〜、たとえば、Hamas,two
stae
settlement
でググると、
(中略させていただきます
>というような、とっても「現実的」な発言ばかりが出てくるんですけど。これっていったいどういうことなんでしょ。
選挙勝利直後は「暫定的な停戦と将来的な解放」という2本立てで乗り切ろうとして、ハマスの様々なプレイヤーが現実的なイスラエル認知を匂わせました。観測気球を上げてたわけ。
ハマスは、マシャールがトップで、その下にハニヤやザハールといった幹部がいるけど、その下には色々な自称スポークスマンがいる。強硬派と穏健派の違いもあるし、ダマスカスあたりで優雅な亡命生活送っている連中と、ガザの隠れ家で息を潜めている人との間には当然違いがある。そのうちの一人がイスラエル認知や交渉を肯定すれば、他の一人が「あれは個人の見解だ」と否定する。でもそれじゃあ国際社会、アメリカは勿論EUにもアラブ諸国にも受け入れられず、「認めるのか認めないのかはっきりせい。はっきりさせるためにハマス綱領を変えよ」ってなった。
ここでハマスは困る。常識的に考えれば、「仕方なし」と綱領変えて、大手を振って交渉に挑めば、より多くを勝ち取れるだろうけど、ハマスの民衆へのアピールというのは、すべての現実を否定しているところだったからね。
村山政権って覚えていますか? 白眉毛のおじいちゃんが総理になったら、あわてて社会党は「軍事力の放棄は将来の目標だ」と言って、自衛隊も日米安保も認めたでしょ? これで責任政党として政権運営は乗り切れたけど、次の選挙ではダメだった。支持者は責任政党を求めていたわけでなく、非現実的な主張を掲げた批判勢力を求めていただけだったから、現実的になった社会党なんて魅力がない。そのジレンマにハマスも直面したわけ。
でハマスは社会党の失敗に学んだのか(笑)、綱領を変えなかった。これは、ガザ市民にとってみれば大変不幸なことだったけど、ハマスから見ればさほど悪くない。国際社会に受け入れられなくても人道援助がストップするわけではないので飢え死の心配は無い。ガザ全体が経済的に困窮すれば金をばら撒いて支持を買えるので、相対的にはハマスのパワーは強くなる(ガザ全体が困窮しているので絶対的には弱体化するが)。
「現実的な談話」の数々はそのあたりから出てきたものなんですよ。でも綱領は一切変わっていないのだから、「ハマスはイスラエルの生存という現実を認め、2国家共存に歩み出した」とは言えないわけ。ま、カッサムロケットぽこぽこ撃ち続けている時点で、ハマスの現実認識ってその程度だろうと分かるでしょうけど。
>アドベンさんのこの投稿だけ読むと、むしろ、宗教的な抑圧の強さのほうが問題のような印象を受けますね。
ハマス綱領のヤバイところは、綱領の中身だけでなく、綱領の性格もあるんです。
綱領はハマスの強硬政策を単に政治的に決めているのではなく、政治的に決めたことをイスラム教に典拠をもとめているわけ。たとえば、ハディース(口伝。コーランの外典)のなかの無茶苦茶な反ユダヤ主義の文言を(おそらく)文脈無視して取り出してきて、イスラエル人との対決姿勢の根拠としてうちたてている。
だから、ハマスにとって綱領の変更はとっても難しい。現実の政治経済状況にあわせて綱領を変更したら、「ハマスにどんな権限があって、コーランの文言の解釈を変えることができるのだ!」ってことになってしまう。(もちろん本来、イスラム教はこんな宗教じゃない。ハマスは自分たちで勝手に決めた政策を、イスラム教の聖典の言葉を断片的に引用して正当化しているだけ。お互い、そこの区別は気をつけましょう)
でもハマスが綱領を改定できないからといって、イスラエルに一部ハマス幹部の談話を信じて綱領を無視しろと強制できないわけよ。イスラエルにとってみれば、それは全く勝手な相手の都合であって、配慮してあげる義務はないのだから。
ハト派同士が握手した時よりも、タカ派同士が握手した時のほうが、平和が永続きする。これは当然で、ハト派が結んだ条約をタカ派が反故にする可能性はあっても、その逆はまずない。だから第4次中東戦争をしかけたサダトとイスラエル右派のベギンの間での和平は今も続いている。そう考えて、僕はハマスが選挙に勝ったときに期待したんですよ。
でも、ハマスは単なるタカ派ではなく、硬直しきったタカ派。変わってしまったらもうタカ派としての魅力がなくなってしまう。そこが厄介。で、グズグズとハマスが変化を渋っている間に、益々ガザは地獄に堕ちていくわけです。
(中略させていただきます
>というような、とっても「現実的」な発言ばかりが出てくるんですけど。これっていったいどういうことなんでしょ。
選挙勝利直後は「暫定的な停戦と将来的な解放」という2本立てで乗り切ろうとして、ハマスの様々なプレイヤーが現実的なイスラエル認知を匂わせました。観測気球を上げてたわけ。
ハマスは、マシャールがトップで、その下にハニヤやザハールといった幹部がいるけど、その下には色々な自称スポークスマンがいる。強硬派と穏健派の違いもあるし、ダマスカスあたりで優雅な亡命生活送っている連中と、ガザの隠れ家で息を潜めている人との間には当然違いがある。そのうちの一人がイスラエル認知や交渉を肯定すれば、他の一人が「あれは個人の見解だ」と否定する。でもそれじゃあ国際社会、アメリカは勿論EUにもアラブ諸国にも受け入れられず、「認めるのか認めないのかはっきりせい。はっきりさせるためにハマス綱領を変えよ」ってなった。
ここでハマスは困る。常識的に考えれば、「仕方なし」と綱領変えて、大手を振って交渉に挑めば、より多くを勝ち取れるだろうけど、ハマスの民衆へのアピールというのは、すべての現実を否定しているところだったからね。
村山政権って覚えていますか? 白眉毛のおじいちゃんが総理になったら、あわてて社会党は「軍事力の放棄は将来の目標だ」と言って、自衛隊も日米安保も認めたでしょ? これで責任政党として政権運営は乗り切れたけど、次の選挙ではダメだった。支持者は責任政党を求めていたわけでなく、非現実的な主張を掲げた批判勢力を求めていただけだったから、現実的になった社会党なんて魅力がない。そのジレンマにハマスも直面したわけ。
でハマスは社会党の失敗に学んだのか(笑)、綱領を変えなかった。これは、ガザ市民にとってみれば大変不幸なことだったけど、ハマスから見ればさほど悪くない。国際社会に受け入れられなくても人道援助がストップするわけではないので飢え死の心配は無い。ガザ全体が経済的に困窮すれば金をばら撒いて支持を買えるので、相対的にはハマスのパワーは強くなる(ガザ全体が困窮しているので絶対的には弱体化するが)。
「現実的な談話」の数々はそのあたりから出てきたものなんですよ。でも綱領は一切変わっていないのだから、「ハマスはイスラエルの生存という現実を認め、2国家共存に歩み出した」とは言えないわけ。ま、カッサムロケットぽこぽこ撃ち続けている時点で、ハマスの現実認識ってその程度だろうと分かるでしょうけど。
>アドベンさんのこの投稿だけ読むと、むしろ、宗教的な抑圧の強さのほうが問題のような印象を受けますね。
ハマス綱領のヤバイところは、綱領の中身だけでなく、綱領の性格もあるんです。
綱領はハマスの強硬政策を単に政治的に決めているのではなく、政治的に決めたことをイスラム教に典拠をもとめているわけ。たとえば、ハディース(口伝。コーランの外典)のなかの無茶苦茶な反ユダヤ主義の文言を(おそらく)文脈無視して取り出してきて、イスラエル人との対決姿勢の根拠としてうちたてている。
だから、ハマスにとって綱領の変更はとっても難しい。現実の政治経済状況にあわせて綱領を変更したら、「ハマスにどんな権限があって、コーランの文言の解釈を変えることができるのだ!」ってことになってしまう。(もちろん本来、イスラム教はこんな宗教じゃない。ハマスは自分たちで勝手に決めた政策を、イスラム教の聖典の言葉を断片的に引用して正当化しているだけ。お互い、そこの区別は気をつけましょう)
でもハマスが綱領を改定できないからといって、イスラエルに一部ハマス幹部の談話を信じて綱領を無視しろと強制できないわけよ。イスラエルにとってみれば、それは全く勝手な相手の都合であって、配慮してあげる義務はないのだから。
ハト派同士が握手した時よりも、タカ派同士が握手した時のほうが、平和が永続きする。これは当然で、ハト派が結んだ条約をタカ派が反故にする可能性はあっても、その逆はまずない。だから第4次中東戦争をしかけたサダトとイスラエル右派のベギンの間での和平は今も続いている。そう考えて、僕はハマスが選挙に勝ったときに期待したんですよ。
でも、ハマスは単なるタカ派ではなく、硬直しきったタカ派。変わってしまったらもうタカ派としての魅力がなくなってしまう。そこが厄介。で、グズグズとハマスが変化を渋っている間に、益々ガザは地獄に堕ちていくわけです。
これは メッセージ 17987 (spica_022 さん)への返信です.
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