イスラエル/パレスチナ和平

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サウジアラビアの綱渡り外交2

投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2007/05/04 14:35 投稿番号: [13236 / 20008]
このような、米国に対する憎悪感を考慮すると、もしサウジアラビアが中東包括和平案の実現を成功させようと思うなら、ハマスやヒズボラなどの武装集団が「サウジアラビアは米国の利害のため、あるいは米国の命令で動いている」と見てしまうと、包括案への合意が和平誕生の前に抹消される可能性がある。したがって、和平への交渉を開始させ、おそらく交渉を通じてになるだろうが、全当事者からの合意をとりつけるという重要な段階において、サウジアラビアが米国との同盟関係を弱体化させる、あるいは少なくともそうしている印象を与えることは、サウジアラビアにとって利点となるのだ。

  これが、アブドラ国王の最近の行動や声明の背景にある、主な理由だと思われる。国王は4月18日、自分のために開催されることになっていた、米大統領官邸での公式晩さん会の出席を、3月末にキャンセルした。表向きの理由は、ほかの予定と重なったためだ。その後、サウジアラビアの首都リヤドで3月28〜29日に開催された、アラブ連盟のサミットの初日、2002年の包括案が満場一致で再開されることになり、アラブ国家の結束を呼びかけたアブドラ国王は、珍しいことに米国の中東での外交政策を「愛するイラクでは、『非合法な外国』の占領により、兄弟間で血が流れ、宗派抗争が内戦を引き起こしている」と厳しく批判した。

  国王はまた、パレスチナに対する封鎖を維持しようという米国とイスラエル側の願望を非難し、「傷ついたパレスチナでは、力強い人々からの抑圧と占拠に苦しんでいる。パレスチナ人に課せられた抑圧的封鎖は、抑圧のない雰囲気の中で和平過程を進めるために一刻も早く終了されるべきだ」と述べた。

  米国とサウジアラビアは、軍事訓練でのつながりを確立しており相互依存の状態にあるため、両国間の関係が完全に断ちきられることはないだろう。しかし、サウジアラビアが一触即発の危険な場所である、中東の安定化に指導的役割を持とうとする中で、米国の圧力に抵抗し、米国とは一線を画した方法を採ろうとする勇気は、サウジアラビアに役立つ結果をもたらすだろう。

  例えば識者の多くは、サウジアラビアが、レバノンの安定化のためにヒズボラと、そして西側との大きな紛争を恐れるイランと交渉をするべきだと見ている。米国はヒズボラやイランを完全に避けるべきだと継続して提唱しているが、サウジアラビアは少なくとも対話を試みる意思があるようだ。

  サウジアラビア王家は、米国がかつてそうであったように、中東の安定化に無残に失敗するかもしれない。しかし、もしかしたら、本当にもしかしたらだが、サウジアラビアが和平交渉のために同じ道を歩きながらも、突然米国とは違った経路をとるようになったので、和平への適切な妥協点を見つけることができるかもしれない。

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実際のところサウジの本音や急にアクティブな外交を展開した動機は別のところにあるのかもしれないが大本には中東の安定が引いては自国の繁栄と安定に繋がるという考えがあってのことだとは思う。

ま、「アラブの盟主」としての自尊心もあろうけど。

もっとも一歩間違えれば「テロ」を呼び込み内政外交で危機を招く危険性も認識しているだろう。

だが、この方向が現状でサウジが選択できる一番マシな方法であるのには違いない。
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