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ユギオII - その55

投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/13 21:38 投稿番号: [55715 / 73791]
投稿者:チー

<その55>

20xx年6月18日午後   東京

榊原妙子は、北村弁護士事務所のある合同会館前を車で通りかかると、会館入口の歩道に十数人の男女がのぼりや横断幕を掲げて気勢を上げているのが見えた。のぼりには、
「不当逮捕に抗議する!」、「即刻釈放せよ!」、「日帝の悪行をあばけ!」、「北村弁護士は日帝公安の犬だ!」など、過激な抗議文が記されていた。
彼らを横目で見ながら、妙子は会館の裏から地下駐車場に入った。駐車場入口には警備員室が置かれ、不審者の入館を厳重にチェックしていた。

この会館には、財団法人や独立行政機構などが入っており、一介の弁護士事務所が入るにはどことなく違和感があった。妙子が十階の「北村弁護士事務所」と記されたドアのベルを押すと、事務員の若い女がドアを開けた。北村弁護士は、接客用のソファで一人の女となにやら話していたが、妙子に気付くと、
「おお、やっと来たか..」
そう言ってソファに座るよう手招きした。
「カンさん、ご紹介しましょう。私の助手の榊原弁護士です。榊原くん、この方がカンご老人のお孫さんだ..」
カンは、座ろうとしている妙子に目礼すると、妙子をジッと見つめた。妙子は、私と同じぐらいの年恰好だけど、髪形や服装が若い女性には似つかわしくないほど地味な印象を受けた。しかし、背筋や鼻筋が通っていて、ソファにも浅く腰をかけ、スカートの両足はきちんと揃えていた。
「気品のある方..」と妙子は思った。

「さあて、これから忙しくなるな、あっはははは..」
突然、北村が大声で笑った。しかし、カンはニコリともせず、どことなく不安気である。
「あのう、榊原様とおっしゃいますと..」
カンが何かを確かめるような表情で聞いた。
「そうですな、お二人は当分ご一緒に生活してもらわねばなりませんから、お話いたしましょう..」
北村は、そう言うと大きく息を吸った。
「榊原妙子さんと言います。急遽○○省からカンさんの担当に派遣されたのです。あなたの弁護士兼護衛役としてね。おおやけには○○省を退官したことになっています。彼女はこう見えても剣道、合気道の達人ですよ、あっはははは..」
北村は、また笑った。するとカンは苦笑しながら、
「いえ、そういうことではなく、あのう、榊原様とおっしゃいますと..」
「あ、これは失礼。妙子さんは、あの榊原先生のお孫さんです。あなたのご祖父殿もよくご存知のあの榊原先生ですよ..」
北村のこの言葉に、カンはやっとホッとした笑顔を浮かべた。そして、
「榊原様、祖父ともどもよろしくお願い申し上げます」
深々と頭を下げた。
「あ、いえ、こちらこそよろしくね。それから、これからは妙子と呼んでください。その方がお友達らしくていいんじゃないかしら?」
妙子がニコリとすると、カンも笑顔で返した。

地下駐車場からカンを乗せた妙子の車が走り去るのを、総連抗議団は誰一人として気付かなかった。

しかし、二人の男を乗せた一台の車がひそかに彼女たちの後を追っていた。
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