ユギオII - その48
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/05/11 21:31 投稿番号: [55495 / 73791]
投稿者:チー
<その48>
ちょっと時間を戻すね^^
20xx年6月18日午前、青瓦台
「では、聞くが..」
と李は乗り出した。
「君が今言った北朝鮮人民のほとんどがあなた方中間派に味方するという自信は、どういう根拠で申しているのかな?」
その時、ドアをノックする音が聞こえ、中年の女性がお茶を持って入ってきた。
「ひとまず、お茶にしよう..」
李が言った。女性がお茶を注いで回る合間を縫って、カンは横の三枝に、
「三枝さん、李大統領と二人きりでお話しできませんか?」
と耳打ちした。三枝は、一瞬カンを凝視したが、ふいに立ち上がるとパク危機管理室長の隣の勝俣にこのことを告げた。そして、パク室長が李にこのことを耳打ちした。李は、カンに鋭い視線をそそいでいたが、やがてうなずいた。
「カン君、どうかね、私と庭でも散歩してみないか?」
李は、お茶をひとすすりするとカンに鋭い視線を向けながら言った。
庭はあまり広くはないが、よく手入れされていて、季節の花々が咲き誇っていた。わずかな風がカンの頬をよぎった。
「カン君、私はこの庭が大好きなんだよ。公務の合間を縫って庭いじりもしている。ほれ、あの若木だが、私が田舎から持ってきて植えたものだ..」
そう言いながら李はカンを見ながらニコリとした。
「では、成長が楽しみですね..」
カンも笑顔で返した。
「ところで、私にだけ話しがあるというのはどういうことかね?」
李の目は、今度は射るように変わっていた。
「ええ、我々の一方的な開戦による第二次朝鮮戦争が避けられないものとなったら、多くの人民の命が失われます。私は同胞同士の戦いで無駄に多くの命が失われることに憤りを感じます。一人でも多くの命を救いたいのです。北にも韓国とは戦争したくないという人民が大勢いることを閣下にお伝えにきたのです」
李は少し考えていたが、
「それで、私にどうしろということかね?」
カンは一呼吸おいてから、
「我々にぜひご協力いただきたいということです..」
「ほう、わずか5%にも満たない君たちにかな?」
「ご協力いただけないのであれば、我々は閣下と韓国軍を侵略軍とみなし、全力で戦うでしょう..」
カンは、わざとムッとした表情を作って見せた。
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