Re: 日本刀・ネットの文献が全てだと思う浅
投稿者: kirameku9umi 投稿日時: 2009/03/15 11:34 投稿番号: [52171 / 73791]
crazykorean001 さん・・・色々含蓄のあるお話を有難うございます。
私が・・・貴方の「秀吉が朝鮮出兵したとき、寒さで日本刀がよく折れた。炭素量が多いと硬いがモロい」という話で興味を持ったのは、そう書いてある文献があったのかと言うことです。(勘違いしないで欲しいのですが、決して貴方が嘘を付いていると言っているのではありません)
もしあれば、興味深いので是非教えて欲しいと思ったからです。
>炭素含有量が多い鉄の衝撃度に対する温度特性を調べてみなされ。
常温から低温・高温のどちらに行っても衝撃度は落ちて行く。鉄素材を扱う者の常識。
実をいうと・・・私の大学での専攻は、材料力学です。crazykorean001 さんも鉄素材を扱う人だということですから、その分野が何を研究しているか述べることもないでしょう。
私は、しばしば理論と実験が食い違う経験をしているものですから、タタラ製鉄で生み出され、炭素だけでなくマンガンやニッケルなどの含有量が現代の鋼と異なる玉鋼を幾重にも鍛造され鍛え上げられた日本刀が、それほどいとも簡単に低温で折れるとは考えられないのです。(日本刀にも出来不出来がありますから一概には言えませんが、江戸期にはみやげ物として粗製乱造もあったようですね)
日本刀とほぼ同じ二重構造を持ち、同じ炭素や数種の金属の含有量でつくられてた試験片での鋼の温度特性のグラフや強度試験のデータががあるわけでもないので、単に炭素の含有量だけで日本刀の剛性をの述べるのもどうかなと・・・
だから・・・私は現代人が、頭であれこれ考えるよりも、実際に試した過去の文献とデータを重視しています。
これは低温試験ではありませんが・・・実際に、信州松代藩などでは、過酷な日本刀の耐久試験をしており、「古竹を入れた巻藁の切断を19回。古鉄1回。鹿の角6回。兜1回。砂鉄入り陣笠2回。古鉄胴2回。四分一しぶいちの鍔2回。練鉄1回。次に,鉄の棒で棟から打つこと7回,平から6回。鉄敷きに棟打ち13回,平打ち3回。これでやっと折れた」と書いていますね。
その他、江戸時代には罪人の死体を数人(多いときには7人ほど)積み重ねて試し切りもしていますが、多少の刃こぼれはあるようですが、頻繁に折れたとの記述は見当たりません。
これは メッセージ 52155 (crazykorean001 さん)への返信です.
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