いよいよ韓国消滅へカウントダウン!

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「ソウル」 - 14

投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/02/21 12:04 投稿番号: [50274 / 73791]
「ソウル」 - 14

爆風の中で二人の体が宙にもんどりうつのが見えた。とっさに、儂は彼らに向かって飛び出しておった。部下達も後から走ってきたが、二人とも地面にころがったまま動かん。山下は血だらけで、両足がもも半分からない。腹からは腸がはみだしておる。ヤシ林まで運んだが、山下は即死。相方はとみると、頭皮が垂れさがって真っ白な頭骨がむき出しなっており、片足はあらぬ方向に反り返っておった。

儂が駆け寄ったとき、山下にはまだ意識があった。

「あばぁ〜」(お袋ぉ〜)
山下は、血だらけの顔で儂をぎょろっと見るなりそうかすかにうめいたような気がしたが、すぐにぐったりとなった。だが、目はカッと見開いたままである。

兵達は山下の腹から飛び出した腸を手ぬぐいで押さえながら、ヤシ林に運んだが、ダメであった。相方は、意識はあったが、頭皮の一部が垂れ下がっておって、白い頭骨がむき出しで、片脚はあらぬ方向に反り返っておった。ゲートルごとズボンを切り裂いたが、血まみれの脚のあちこちから骨が飛び出しておって、いうなればグシャグシャであった。

このときになって、儂は我に返った。敵機は、すでに沖合の方へ去っていくところであったが、怒りなのか、敵愾心なのか、武者震いであったのか、定かではないが、儂の全身は震えておった。

間もなく、また爆音が近づいてきた。敵の戦闘機が1機、後方からかなりの低空をよたよた飛んでくる。その後をもう1機がぴたりと付いている。本隊を爆撃した帰りのようであるが、機体に損傷は見えんから、どうやら操縦士が負傷しておるらしい。後の1機は、エスコート機であろう。

突然、我方の対空機関銃がうなった。エスコート機は機首を上げたが尾翼に命中した。それでもかまわず上昇を続けていたが、じきに失速し、ゆっくりとキリモミしながら落ちてきた。途中で落下傘が開いた。命令するまでもなく手の空いておる部下たちの何人かがすぐに降下地点めざして走って行った。部下たちはやることが素早い。よたよた飛んでいたもう1機は、沖合で水柱を上げて墜落した。

我隊の戦死は、山下一人である。重傷者は、相方と対空機関銃手を含めて三名。応急処置の後、すぐに本隊へ運んで手当するよう命じた。

そうしている間に、捜索に出た兵のひとりが儂を呼びに来た。米兵を捕まえたが負傷していて、とりあえず現場に近い隣の隊まで連行したという。しかし、隣の隊には満足に英語を話せる者がいないからといって、呼びに来たのである。儂は米兵への復讐心に燃えて部下たちと隣の隊へと急いだ。

三十代半ばの米兵で、目の下が腫れ上がっており、相当に殴られたようである。座った状態でヤシの幹に後手にくくりつけられ、長い両脚は地面に投げ出しておった。しきりに英語でわめき散らしている。眼光は鋭いが、明らかにおびえていた。顔面には他にもすり傷がいくつかあり、血糊がこびりついていた。部下は、ヤシの木に落下傘が引っかかって宙づりになっておったところを撃ち落として捕まえたと言った。

米兵は、やってきた儂を睨み付けながらなおもわめいていた。儂が英語で一言話しかけると、意外な顔してわめくのをやめ、代わりに儂をジッと見据えはじめた。理知的な顔しておる。尋問すると、今度は貝のように押し黙る。この面魂からみて、尉官でもかなり上、大尉クラスであろうと思われた。そのとき、部下が小さな郵便封筒を儂に手渡した。この男の所持品であるという。

中から手紙と一緒に写真が一枚出てきた。二人の初老の男女、若い女、そして小さな男子と女子が写っておる。おそらく彼の家族であろう。顔立ちにも、服装にも、背後の家具にも、気品と格調が感じられる。どうやらこの男は良家の出らしい。山下の無惨な死で復讐に燃えていた心が、この写真を見て不思議となえてゆくのが分かった。

「他にこの男の所持品は?」
「いえ、今のところこれだけであります」
「周りを探したのか?機体は?」
「目下捜索中であります、はい」
別に命令せんでも、兵達は手回しがよい。

米兵は、ガンとして口を開かなかったが、捕虜として扱う旨告げると、やっと安心したらしく、手当にも素直に応じた。しかし、ヤシの木から落とされたときに両足首をひどく痛めたらしく、歩行できないという。やがて捜索していた部下たちが戻ってきて、見つけたという破れた紙片数枚を儂に差し出した。見ていた米兵の顔色が一瞬変わった。彼が乗っていたのは新鋭機らしいと部下のひとりが報告した。すぐにその部下を本隊へ送った。指示を待つ間、米兵は我隊で引き受けることになったが、二名で左右を抱えながらやっとのことで連れてきた。

米兵を見た兵達は、すぐに殺気立った。(爺)
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