米国経済の今後(2)
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/12/20 11:21 投稿番号: [46248 / 73791]
ベストシナリオはワーストシナリオに転化する三つの要因を内包しています。
①Fedによる資金供給が経済のあらゆる分野に行き渡らず、来年前半は信用・資金供給が不十分なままとなり、この点から経済の下降が止まらない
②新政権経済チームが打ち出すと見られる経済対策が消費・投資の減少に対して不十分な規模にとまり、この点から経済の下降が止まらない
③米国の消費者が心を入れ替え80年代初頭のように貯蓄率を10%以上にまで引き上げる動きとなり、消費はちょっとやそっとでは持ち上がらなくなり全世界で過剰供給能力のリストラが必要となる
どの要因が働くにしても、住宅関連以外の産業が底割れし、そこに貸し付けているローン等が不良債権となりBK等がさらに償却せざるを得なくなる。
すなわち、住宅市場悪化→金融危機・貸付減少→消費減少→在庫増大・生産減少・失業増大【現在の位置】→不良債権増加・住宅市場悪化→貸付減少の悪循環に陥る(デフレスパイラルの発生。金融市場はこのケースを前提とした動きとなっている)。
米国の消費者が消費しなくなったのは、
①BK等の貸付基準が厳格化されクレジットによる消費が駄目になったため(信用供与面)
②雇用不安のため先行きに対するコンフィデンスが低下し消費を必要最低限に絞り込んだため(将来に対する不安・自己防衛面)
③資産価格の下落が年金資産の下落となって現われ消費を収入・資産に見合ったものにせざるを得ないため(逆資産効果面)
以上は三面鏡に写った消費者の現在の姿です。まず消費者・企業家の心理・期待感を「何とかなるかもしれない」というポジティブ方向に向かわせることが最重要となり、新政権経済チームが来年前半それに成功するか否かが第一ポイントとなります。
私の見るところ、恐らくベストシナリオで米国経済は回復せず、かといってワーストシナリオともならずその中間シナリオ、すなわち年後半は下降の度合いが緩やかとなるものの経済は2009年いっぱい下降し続け、そのため再度BK等に資本注入が必要となり、2010年前半は経済が底を這い浮上し始めるのは2010年後半となるのではないかと考えています。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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