ユギオ2(その101)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/12/09 22:03 投稿番号: [45633 / 73791]
投稿者:大介&直子
小山田はそう言いながら、視線を一緒に入ってきたカンに移した。
「あなた様が李朝鮮王朝第○○代皇帝陛下ですかな?」
「はい、そうです..」
すると小山田は椅子から立ち上がると、今までとは一変して丁寧に頭を下げた。いや、最敬礼であった。
「光栄に存じます、陛下。よくご健勝であられました。あなた様のことは、御養父殿からよくお聞きしております..」
小山田は、カンにジッと視線を向けたまま、
「小山田と申します。昔、ここにいる海江田君と同じ仕事をしておりましてな。その前は、勝俣君や三枝君のような仕事をしておりました。そういうことで、老体ですが、武原首相と榊原先生に駆り出されたというわけです。一両日中には、あなた様の養父殿も大変危惧しておられる江沢民前主席とも接触してみましょう..」
小山田は、少し考えるように一息つくと、
「それからあなた様のお妹君、内親王殿下は、とある場所で特別なご学習に励んでおられます。とてもお元気だと承っております..」
「そうですか、それをお聞きして大変安心いたしました..」
カンはいかにも安心したようにうなずいた。
「それから陛下、状況が状況だけにしばらくの間は大変失礼ではありますが、キゴさんとお呼びせていただきたい、よろしいですかな?」
「ええ、もちろんそうしてください..」
「キゴさんの木と子という文字は、合わせると李になりますな。正式なお名前は、李信仁陛下、ですな?」
「はいそうです」
カンはにが笑いを浮かべた。
「海江田さん、明日瀋陽の人物が見えるそうです。川嶋君が妙案を見つけたようです..」
「ん、そうか? それはよかった..」
「ん? 瀋陽の人物とは?」
小山田が怪訝な顔で聞いた。するとカンがいかにもうれしそうに、
「私の従兄にあたる方のようです。私の母の姉の息子さんと聞いてます..」
「ほう、そうですか、それは何よりですな..」
小山田も笑顔を浮かべた。その笑顔には、あたかも自分の孫にでも言うような親しみが感じられ、三枝は、あのカミソリのような昔の印象からはとうてい想像できない笑顔だと思った。そのとき、田所が部屋に入ってきた。
「遅かったな。どうだった?」
川嶋が聞いた。
「ずい分遠くまで追っていきましたが、北京郊外の人民解放軍基地に入りましたよ。ゲートの近くで2時間ほど見張っていたんですが、出てきませんでしたね。私には気付かなかったようです。連中、尾行のプロじゃないですね..」
田所はニヤリと笑った。
「やはりそうか..」
海江田がつぶやいた。
「どういうことかな?」
小山田の問いに、川嶋は内ポケットから写真を取り出すと、「彼らです..」と言いながら渡した。車の後部カメラから撮った写真である。写真には、私服の二人の男の顔がアップで写っていた。
「後部に軍服姿の男が一人座っていますね。半分運転席に隠れていてよく分かりませんが、佐官クラスに見えます。画像処理にかけてみます」
川嶋が言った。
小山田はそう言いながら、視線を一緒に入ってきたカンに移した。
「あなた様が李朝鮮王朝第○○代皇帝陛下ですかな?」
「はい、そうです..」
すると小山田は椅子から立ち上がると、今までとは一変して丁寧に頭を下げた。いや、最敬礼であった。
「光栄に存じます、陛下。よくご健勝であられました。あなた様のことは、御養父殿からよくお聞きしております..」
小山田は、カンにジッと視線を向けたまま、
「小山田と申します。昔、ここにいる海江田君と同じ仕事をしておりましてな。その前は、勝俣君や三枝君のような仕事をしておりました。そういうことで、老体ですが、武原首相と榊原先生に駆り出されたというわけです。一両日中には、あなた様の養父殿も大変危惧しておられる江沢民前主席とも接触してみましょう..」
小山田は、少し考えるように一息つくと、
「それからあなた様のお妹君、内親王殿下は、とある場所で特別なご学習に励んでおられます。とてもお元気だと承っております..」
「そうですか、それをお聞きして大変安心いたしました..」
カンはいかにも安心したようにうなずいた。
「それから陛下、状況が状況だけにしばらくの間は大変失礼ではありますが、キゴさんとお呼びせていただきたい、よろしいですかな?」
「ええ、もちろんそうしてください..」
「キゴさんの木と子という文字は、合わせると李になりますな。正式なお名前は、李信仁陛下、ですな?」
「はいそうです」
カンはにが笑いを浮かべた。
「海江田さん、明日瀋陽の人物が見えるそうです。川嶋君が妙案を見つけたようです..」
「ん、そうか? それはよかった..」
「ん? 瀋陽の人物とは?」
小山田が怪訝な顔で聞いた。するとカンがいかにもうれしそうに、
「私の従兄にあたる方のようです。私の母の姉の息子さんと聞いてます..」
「ほう、そうですか、それは何よりですな..」
小山田も笑顔を浮かべた。その笑顔には、あたかも自分の孫にでも言うような親しみが感じられ、三枝は、あのカミソリのような昔の印象からはとうてい想像できない笑顔だと思った。そのとき、田所が部屋に入ってきた。
「遅かったな。どうだった?」
川嶋が聞いた。
「ずい分遠くまで追っていきましたが、北京郊外の人民解放軍基地に入りましたよ。ゲートの近くで2時間ほど見張っていたんですが、出てきませんでしたね。私には気付かなかったようです。連中、尾行のプロじゃないですね..」
田所はニヤリと笑った。
「やはりそうか..」
海江田がつぶやいた。
「どういうことかな?」
小山田の問いに、川嶋は内ポケットから写真を取り出すと、「彼らです..」と言いながら渡した。車の後部カメラから撮った写真である。写真には、私服の二人の男の顔がアップで写っていた。
「後部に軍服姿の男が一人座っていますね。半分運転席に隠れていてよく分かりませんが、佐官クラスに見えます。画像処理にかけてみます」
川嶋が言った。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.