「韓国の明日」 - ユギオ2(その16)
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2008/10/19 18:03 投稿番号: [41935 / 73791]
投稿者:大介
しかし、この決定に積極的に賛成した軍高級幹部の一人がほそくえんだことに誰も気付かなかった。彼には、中共人民軍に太いパイプがあった。
「20xx年6月17日、早朝、東京、世田谷」
世田谷の閑静な住宅街の一角に盆栽好きの老人の家があった。一時期、日本の政界の大物と騒がれていたが、今はすっかり隠居の身であり、訪れる人もまばらであった。古びた質素な木造一軒屋であったが、この辺りではひときわ目を引く見事な庭があった。老人は、朝から庭の盆栽いじっては、眺めたり、またいじっては眺めたりしていた。
「おじいちゃん、お電話よ」
孫娘の声であった。
「誰からじゃ?
今、忙しいと言ってくれ!」
老人は、楽しみを邪魔されたのか、不機嫌そうにそう言った。
「とても大事なお話があるんですって、昔、おじいちゃんに大変お世話になったって..、カンさんって言う人..」
「カン?」
老人はしぶしぶ電話に出た。
「もしもし、ワシじゃが、榊原じゃが..」
「先生、お久しぶりです。カンです。覚えていらっしゃいますか?」
電話の相手の声は、相当の年齢のようであった。
「カン?
はてさて..」
「○○事件でお世話になったカンです。思い出せませんか?」
榊原老人は、記憶を辿るような仕草で天井を見上げた。
「おお、思い出したわい、あのときのカンか?
総連のカンか?」
「やっと思い出していただけましたか、あははは...」
「ところで、元気か?」
「ええ、ええ、おかげさまで..。ただ、今では車椅子のやっかいになっております...」
カンは、老人と同い年であった。生まれた月日も同じであった。老人が昔、公安警察に在籍していた当時、必死に追い掛け回した朝鮮人の大物であった。しかしその手口が巧妙で、とうとう尻尾すら掴むことができなかった相手である。
「ワシに何の用かな?」
「....実は、大変重要なお話があります。たくさんの命がかかっていると申し上げたら、お分かりくださいますか?」
「たくさんの命とな?
ほう?」
「ぜひ、内密にお会いしたいのですが..、大内密です。それも至急にです。大至急です..、時間がありません..」
カンはあせっているようであった。
「ん、今どこにいる?
目黒か?
なら、○○病院は知ってるな?」
「ええ、知ってます」
「では、車椅子の身なら病人でこれるな?
○○科の受付で名前を言えばよい。話はつけておく」
カンとの待ち合わせは、10時であった。
これは メッセージ 41884 (k_g_y_007_naoko さん)への返信です.
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