「現代自動車」考(1)
投稿者: uberzeitgeist 投稿日時: 2008/06/30 16:46 投稿番号: [35510 / 73791]
自動車ジャーナリストのM.Maynardは2003年に「デトロイトの終焉」(the End of Detroit)という本を出版し、そのなかでビッグ3は日本・ドイツ勢とは対照的に、
◇戦略車の決定は、消費者の観点からではなく、自社の利益の観点からとなっていること。すなわち利幅の大きいピックアップトラック・SUVを優先しファミリーセダンを軽視したこと。トヨタ・ホンダ・BMWがカムリ・アコード・3シリーズにこだわりを持ち続けたのとは対照的だったこと
◇それゆえファミリーセダンの品質・燃費の向上に日本・ドイツ勢ほど熱心に取り組まなかったこと
を批判し、
◇80年代とは異なり消費者はいまやどの国の自動車かにはこだわらなくなったこと
を指摘し、ビッグ3のシェアは現在の60%超から2010年には50%以下になるだろうと述べ、さらに、その場合GMとフォードは一緒になっているかもしれないと予測しました。2010年を待たず今年シェア50%割れが通年で実現しそうな状況となってきました。それも総販売台数が大幅減という厳しい環境においてです。
ビッグ3に対する批判と予測はそのまま韓国の現代自動車にも当てはまりそうです。現代自動車の基本戦略は、
1.スケールメリットを追求するため輸出主導とする。具体的には、国内販価を高く設定維持し、その利益を原資に海外販価を安く抑えシェアを確保する。新興市場には早い段階から進出しシェアを取る。
2.利幅の大きい中大型車を主力とする。
というものです。しかしながら、
1.については、高い国内販価に目をつけ参入し成功したホンダに続き日本勢が怒涛の如く押し寄せようとしています。従来からのドイツ勢とも相俟って今後凄まじい競争となるでしょう。韓国人は日本の大衆文化に対してと同様車についても抵抗感がなくなりつつあるようです。安い海外販価を支えた金の卵が脅威に晒され始めました。
新興市場においては、現在ロシア・東欧等で快走しているようです。しかし、昨年の中国市場においてそうであったように欧米日のメーカーが出揃うと、現地の消費者にとってブランド力に欠ける現代車を買う意義が低下します。ロシア・東欧においてもそうなるでしょう。ロシア人はパワーを重視します。この点からはアメ車とドイツ車。品質と燃費では日本車でしょう。
2.については、ガソリン高が中大型車を直撃しています(このような状況でホンダ・トヨタがフィット・ビッツといった戦略小型車を持ち込めば現代自動車は壊滅的な打撃を受けるでしょう。政治的判断からそこまではやらないでしょうが)。
これは メッセージ 1 (may7idaho さん)への返信です.
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