自給率について、日本だけの特殊性と注意点
投稿者: may7idaho 投稿日時: 2008/02/08 10:27 投稿番号: [30854 / 73791]
>そうですね。どのみち今のご時勢100%はムリですしね。地域特性のある農作物も、当然輸入でいいと思います。
ただ自給率は、広範に高め維持を目指すべきと考えます。国内農作物にも些少ながら不安がありますから、均す意味でも。<
日本の食料自給論者というのは、まったく、暴論に近いところがあって、実際に基本自給を考えている専門家、或いは経産省関係者も、本質的に危険な状態ではないと見ているのは、背景があります。
日本は、実は主食とされる米は100%に近い自給率で、実際の供給、流通の中ではあり余っています。また、野菜は自給率86%で、悪化した時でも75%を切った事がなく、欧米に比べても、こういった点では自給率は遜色がなく、フランスを除けば欧州主要国よりましです。
さらに、身の回りをみれば分かる通り、鶏肉、卵、豚肉等も基本的に自国で賄え、牛乳等の乳製品も70%自給です。さらに、海産物、小豆等、大豆以外の豆類も自国自給を満たしていると言って良いレベルです。魚類も50%前後で推移し、良好な時は、60%を超えます(蟹、大型エビなどを除くとさらに高まる)。
では、足りないものは何かというと、牛肉、小麦、大豆、それから小麦、大豆ほどではないですがトウモロコシで、小麦、大豆等は自給率10%あるかないかですね。
しかも、小麦、大豆とひとくくりにしても、実態は、牛肉等の生産のための飼料用小麦、大豆が多く、特に高級和牛は一般の肉牛よりも数倍かかっています。
また、小麦の少なからぬ割合は、当然、麺類、パン類の生産に使われています。
これを欧州で、例えば、自給率が60%前後のスイスに当てはめて考えますと、
スイス国民が、日本人がパンやスパゲッティや牛肉を食べるように、主食のパンと同じくらい米や蕎麦粉を輸入し始めて、オレンジに加えてミカンもリンゴも大量に消費、輸入を開始、さらに、肉よりも鯖やマグロを食べるようになると、途端に、日本と同じような自給率に転落します(恐らく、それ以下になる)。
つまり、日本の場合、自給率が低いと言っても、米や野菜、伝統的な副食、或いは牛乳、乳製品、卵、鶏肉等は、飼料を工夫すればなんとかなりますが、パン食やスパゲッティ、ピザ等の小麦食品、さらに牛肉等が食生活の中で大きなウェイトを占め、その上、バナナ、オレンジ等の嗜好品まで大量に入れているために、表面上の自給率が落ちている状態です。
私は、日本の食料自給論には、まやかし、暴論があると思うのは、こういった点で、実際は、世界有数の食生活の豊かさと、小麦、大豆問題、その三点にすぎないと思います。
従って、何かあったら、食料安保上、どうにもならない等という「暴論」には、全然、興味がありません。
今後とも、高級食材、高級食品を高値で輸出拡大し、輸入に見合った収支が成立すれば、それで良しと思います。
これは メッセージ 30818 (alive_romrom_mb さん)への返信です.
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