米軍先遣隊「スミス支隊」-烏山の戦い
投稿者: k_g_y_7_naoko 投稿日時: 2007/01/21 17:11 投稿番号: [11550 / 73791]
スミス支隊は、九州駐留の米第24師団第21連隊第1大隊のことである。第1大隊は、B、C中隊と無反動砲小隊(75ミリ無反動砲x2)と迫撃砲小隊(107ミリ迫撃砲x2)からなり、これに第52野砲大隊(105ミリりゅう流弾砲x5)が支援した。
スミス中佐は、道路東側の117高地にB中隊主力を、その東92高地にC中隊を、道路西側の95高地にB中隊の1個小隊を配置。無反動砲を1門ずつB、C中隊に配属し、107ミリ迫撃砲を117高地南側に配置した。だが、対戦車地雷はなく、対戦車障害を構築する余裕もなかった。
砲兵大隊は、105ミリりゅう弾砲4門を歩兵陣地の後方2キロの稜線の蔭に、1門を歩兵陣地との中間の国道脇に対戦車用として配置。しかし、対戦車りゅう弾は6発というありさまであった。
雨雲が低くたれ込める夜明け、雲のために空軍支援は望めない状況下で、8両の戦車を先頭に計33両の戦車に随伴した北朝鮮の大縦隊が南下してくるのが視界に入った。北朝鮮軍が前方2キロに迫ったとき、米軍の砲撃が開始された。米軍兵士たちは北朝鮮戦車が餌食になるものと予想していた。ところが敵戦車はなにごともなかったかのようにそのまま進撃してくる。距離600メートルに迫ったとき、米軍の無反動砲が火を噴き、2発命中したが、敵戦車はびくともしない。逆に戦車砲と機関銃を乱射しながら前進してくる。
米軍は、2.36インチRL(バズーカ)による射撃を開始。コナー中尉も自ら10数メートルの距離から敵戦車の背後に命中弾を浴びせたが、効果無し。野砲の射撃を要求したが、どうしたことか通信がとれない。敵戦車の通過によって有線が切断されていたのである。
やがて支隊は次第に包囲され、弾薬は残り少なく、依然として通信は不通で、全滅の危機となった。14時30分、スミス中佐は後退を決定。無反動砲や迫撃砲は放棄され、野砲も使用不能の状態にして放棄。天安まで後退した。この戦いで米軍は180余名の死者・行方不明者を出したのである。
敗退の原因は、北朝鮮軍など簡単に阻止できるとの思い込みにあり、これは当時の米軍全体の問題でもあった。
以上
爺の38度線シリーズからです。ではごめんくださいまし(直子)
これは メッセージ 11546 (k_g_y_7_naoko さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a4a4a4ha4a4a4h4z9qbeclga4xa5aba5a6a5sa5ha5c0a5a6a5sa1aa_1/11550.html