Re: ★★★日本のヒーロー・ヒロイン★★★
投稿者: rie2376 投稿日時: 2009/03/15 17:54 投稿番号: [44 / 65]
黄瀬川の対面
治承四年
頼朝伊豆での挙兵の一報は直ちに
平泉にも伝えられた
緒戦の石橋山の合戦でこそ大敗したものの
力を蓄え今や、相模
武蔵を圧する大勢力と
なっていた
義経は、はやる心を押さえる事が出来なかった
どのような御人柄か、一刻でも早く会いたい
共に平家打倒の為、精進つかまつらん
義経は秀衝に口上を述べる
御屋形様、只今より兄上の本陣目指し
出発致します
五年の永きに渡り、格別の御芳情を賜り
九郎、この御恩生涯忘れませぬ
秀衝は旅立つ若獅子に、我が子以上の感慨を
込めて別れの言葉を贈る
名残は尽きぬが行かれるが良い
新たな門出じゃ
昇竜となりて、天空を羽ばきなされ
そなたはその定めにある
兄上と良く睦んで、宿願を遂げられよ
体をいとうてな、さらばじゃ
義経殿
然らば、御免!
駒も潰れよとばかり、一行は駆けに駆けた
それだけ義経の意気込みは凄まじかった
供をするのは弁慶、伊勢三郎の義経主従と
新たに加わった佐藤継信、忠信兄弟
それに、秀衡より与えられた三百余騎
しかし余りの強行軍に、武蔵の国に入った
頃にはその数は半分までに減っていた
その上肝心の頼朝軍の行方が、洋として
知れなかった
さすがに弁慶が進言して
御曹司、暫し駒を休ませそうらえ
このままにては、対面も叶わず
佐(すけ)殿の本陣も、今だ掴めておりませぬ
弁慶、相い分った
されば兄上は彼辺に
おわすのか、誰ぞ探索に出向いて参れ!
必至の探索の末、ようやく頼朝軍の居所を
突き止めたのは三日の後(のち)であった
目指すは駿河の国、黄瀬川の宿
皆の者、いざ、黄瀬川に参ろうぞ
宿年の願い、今こそ果たさん
義経の胸は高まった、二歳の折別れたきりの
兄と対面が叶う、この日が来るのをどれだけ
待ちわびた事か
待たれよ兄上、九郎、間もなく見参!
一行が黄瀬川に着いたのは、治承四年十月
頼朝との運命の出会いが、こうして実現した
これは メッセージ 1 (fff2252 さん)への返信です.
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