あとがき①集束していく世界
投稿者: perspectiveworld 投稿日時: 2003/07/10 01:58 投稿番号: [1886 / 8733]
◎NHK 「世界市場 / 富の攻防」シリーズ第6回(6月29日放送)
『人材供給大陸 <アフリカ&インド>』
看護師やIT技術者等、先進国の人材争奪戦に翻弄される途上国の現実
http://www.nhk.or.jp/special/top2.html より
==========
「ゆりかごから墓場まで」・・・高福祉国家を掲げてきたイギリスが今、
2万人という深刻な看護師不足に陥っている。イギリスがそれを解消するために取った手段は、
アフリカから看護師を高給で引き抜くことだった。
現在、ロンドンの病院の看護師の4人にひとりが外国人という事態を迎えている。
しかしこれによって、アフリカでは無医村化する村が続出し、医療は崩壊の危機に瀕している。
最も多くの看護師が海外流出した南アフリカのマンデラ大統領は、
「国家予算を投じて育てた看護師を、高い給料で根こそぎさらっていくのは先進国の横暴」
と厳しく非難したが、その流れは一向に止まらない。
今アフリカでは、看護師や医師の欠員を近隣国からの出稼ぎ看護師で埋めるという
二重流出の事態まで起こっている。
−−−−−−−−−−
逆に、先進国のホワイトカラーをおびえさせているのが、インドである。
英語力と安い人件費を武器に、欧米企業のホワイトカラー業務を代行するバックオフィスとして
価格破壊を起こしているのである。金融、保険、コンピュータ関連など欧米の名だたる企業が、
続々とインドにバックオフィスを建設し、コールセンター、会計業務、在庫管理などを託している。
結果、アメリカでは15年後に330万人のホワイトカラーの仕事がなくなると予想されている。
地球市場の出現によって、人材の調達は国境を越え世界規模で展開されるようになった。
地球市場で繰り広げられている熾烈な人材争奪戦を描く。
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・
・
まさに、人間も「地球の資源」であるかのような話です。
先進大国と言われる国々は、お金やエネルギー資源だけでは飽き足らず、
人間までをも「市場」でやりとりするようになりました。
・
番組では、南アフリカで看護師をしていた母親がイギリスで働くことで、
今までの給料の数倍にあたる額を家族に送金出来るようになった例が紹介されました。
その結果、わずか1年足らずで自国南アフリカにプール付の豪邸を買う事ができ、
他にも車など、欲しいものはすべて手に入れられるようになったそうです。
現在その家で暮らしている3人の子供たちは「今が最高にハッピー」と笑い、
「母親のいない」豪邸のプールで泳いだり、広い部屋で踊り遊んでいました。
その家族は、今までもそんなに苦しい生活だった訳ではなく、
たとえ狭い家でも、母親といっしょにそれなりに楽しく暮らしていたのです。
それでも彼らは、贅沢で物質的に豊かな今の生活を「幸せ」と言って笑うのです。
・
以前紹介しました、ミヒャエル・エンデの
−−−−−−−−−−
「人は本当の心の豊かさや、生きる喜びを失っているのではないか」
−−−−−−−−−−
との問いも、この例のような「お金の力」の前では空しく聞こえてしまいます。
番組で挙げられた例のように、世界が先進大国の規範に集束していく状況によって、
それぞれの国の生活様式や文化が失われるとすれば、それはとても残念な事です。
・・・とは言え、途上国に住む人々が「自分たちだって豊かになりたい」と考えるのは、
人間であるが故の本能なんだろうし、自然な事と言えばその通りな話・・・
少なくとも、先進国側の虫のいい理想や理念で抑えるべきものではないでしょう。
『人材供給大陸 <アフリカ&インド>』
看護師やIT技術者等、先進国の人材争奪戦に翻弄される途上国の現実
http://www.nhk.or.jp/special/top2.html より
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「ゆりかごから墓場まで」・・・高福祉国家を掲げてきたイギリスが今、
2万人という深刻な看護師不足に陥っている。イギリスがそれを解消するために取った手段は、
アフリカから看護師を高給で引き抜くことだった。
現在、ロンドンの病院の看護師の4人にひとりが外国人という事態を迎えている。
しかしこれによって、アフリカでは無医村化する村が続出し、医療は崩壊の危機に瀕している。
最も多くの看護師が海外流出した南アフリカのマンデラ大統領は、
「国家予算を投じて育てた看護師を、高い給料で根こそぎさらっていくのは先進国の横暴」
と厳しく非難したが、その流れは一向に止まらない。
今アフリカでは、看護師や医師の欠員を近隣国からの出稼ぎ看護師で埋めるという
二重流出の事態まで起こっている。
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逆に、先進国のホワイトカラーをおびえさせているのが、インドである。
英語力と安い人件費を武器に、欧米企業のホワイトカラー業務を代行するバックオフィスとして
価格破壊を起こしているのである。金融、保険、コンピュータ関連など欧米の名だたる企業が、
続々とインドにバックオフィスを建設し、コールセンター、会計業務、在庫管理などを託している。
結果、アメリカでは15年後に330万人のホワイトカラーの仕事がなくなると予想されている。
地球市場の出現によって、人材の調達は国境を越え世界規模で展開されるようになった。
地球市場で繰り広げられている熾烈な人材争奪戦を描く。
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まさに、人間も「地球の資源」であるかのような話です。
先進大国と言われる国々は、お金やエネルギー資源だけでは飽き足らず、
人間までをも「市場」でやりとりするようになりました。
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番組では、南アフリカで看護師をしていた母親がイギリスで働くことで、
今までの給料の数倍にあたる額を家族に送金出来るようになった例が紹介されました。
その結果、わずか1年足らずで自国南アフリカにプール付の豪邸を買う事ができ、
他にも車など、欲しいものはすべて手に入れられるようになったそうです。
現在その家で暮らしている3人の子供たちは「今が最高にハッピー」と笑い、
「母親のいない」豪邸のプールで泳いだり、広い部屋で踊り遊んでいました。
その家族は、今までもそんなに苦しい生活だった訳ではなく、
たとえ狭い家でも、母親といっしょにそれなりに楽しく暮らしていたのです。
それでも彼らは、贅沢で物質的に豊かな今の生活を「幸せ」と言って笑うのです。
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以前紹介しました、ミヒャエル・エンデの
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「人は本当の心の豊かさや、生きる喜びを失っているのではないか」
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との問いも、この例のような「お金の力」の前では空しく聞こえてしまいます。
番組で挙げられた例のように、世界が先進大国の規範に集束していく状況によって、
それぞれの国の生活様式や文化が失われるとすれば、それはとても残念な事です。
・・・とは言え、途上国に住む人々が「自分たちだって豊かになりたい」と考えるのは、
人間であるが故の本能なんだろうし、自然な事と言えばその通りな話・・・
少なくとも、先進国側の虫のいい理想や理念で抑えるべきものではないでしょう。
これは メッセージ 1 (marimari20026 さん)への返信です.
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