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「テロとの戦い」の考察

投稿者: light_cavalryman 投稿日時: 2004/09/08 03:35 投稿番号: [7827 / 17759]
テロリストの残虐非道を非難し、それに対する先進国側の実力行使を肯定し、
促す投稿が目に付くけれど、あえて異を唱えたい。

テロする側とテロされる側を見ていると、次のことが言えるのではないかと
思う。テロする側とテロされる側では、人殺しの収支が大幅に“赤字”で
一方に偏っているのではないかと。すべてのテロがそうだとは言わないけれど、
代表的な“テロの発祥地”である、チェチェン、イラク、アフガニスタン、
パレスチナについてはそれが言えるように思える。

テロされる側は、テロする側に対して、強力な軍事力で政治的意思を強制し、
そのために大勢の人を殺したという経緯が、過去に必ずあると言って
いいのではないだろうか?

テロする側にとっては、「貿易不均衡」ならず、“人殺し不均衡”の
是正措置のようなものなのかもしれない。

人殺しは、数の問題ではないというかもしれないが、結構重要なことだと思う。
より多く殺された側がより多くの恨みを持つだろうことは子どもでも予想
できることではないだろうか?

「テロとの戦い」といったとき、テロリストに対しては、やられた以上の
強力な制裁がテロの抑止力になると考えているようだ。こんなことをしたら
どんな目にあうか思い知らせてやるのが、最善だと思っているようだ。

しかし、テロリストの側からすれば、心理的な「人殺しの不均衡の是正」の
ためにやったのだから(推察だけれど)、これで“赤字”が出れば、より
いっそうの“不均衡の是正”が必要になってくるのではないだろうか?


「テロに屈するな」という言葉には、邪悪な思想が根底にあるように思う。
この言葉を吐く者たちは、自分たちの安全は、徹底的に相手を潰すことに
よって、相手に絶望感を与えるような敗北をあたえることによってのみ
得られるものだと信じ込んでいるようだ。

でもこれは、誤れる考え方だと予想する。人と和解しようと思ったら、相手を
徹底的に潰してしまったら、ダメだと思ったほうがいい。相手との和解の
契機を失ってしまったら、どっちか滅びるまで戦うよりほかあるまい。

テロリストに譲歩してもどうしようもないって? 確かに、それは言えるかも
しれない。本当は、間違った対応をとったときに、初期の段階で早めに是正を
するなり謝罪するなりしておくべきだったのだ。その機会を逃すと解決は
困難になってくる。テロリストが発生したときには、たいていの場合、病状は
ひどく悪化していて、末期症状なのかもしれない。

それに「テロとの戦い」には自己矛盾があるように思う。人殺しは確かに
いけないことだけれど、大勢の肉親や友人や同郷人を殺された側が、怒りを
抑えて報復に出ないということを要求するのは、あまりに高いレベルの道徳を
要求し過ぎはしないだろうか? どうせ“テロリスト”など鬼畜のように
思っているなら、そういうものにこれだけの抑制を要求するのは理のないこと
のように思えるのだが?

また、どうせ「テロと戦う側」は文明人で高貴なのだろうけれど、その割には、
ほとんど譲歩せず、自分たちの勝手な虫のいい要求を貫徹している。道徳的に
優れたものの方が譲歩するのがものの理だと思うが、「テロとの戦い」には
そういう視点が欠落している。


以上、ちょっとばかり「テロとの戦い」に関する、拙い考察を試みてみた。

やがて21世紀を代表する真っ当な思想家が現れて、「テロとの戦い」の欺瞞を
白日の下にあばき、この思想を徹底的に糾弾してくれる日が来るとは思っている。
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