次に、
投稿者: T_Ohtaguro 投稿日時: 2003/07/14 10:27 投稿番号: [1674 / 17759]
ただ、その後外務省が試みたソ連を通ずる和平工作は、全くの徒労でした。ソ連の態度は、二月のヤルタ協定で決まっていました。ヤルタ協定は、トルーマン米大統領がルーズベルトの死後、金庫を開けて初めて知って驚愕(きょうがく)したもので、日本は知る由もなかったのですが、ルーズベルトが何故(なぜ)そこまで譲歩したか、いまだに謎であるほど、日本だけでなく、同盟国中国の利益まで犠牲にして、ソ連に有利な内容でした。
この内容を知って憂慮したのは、知日派のグルー国務次官です。グルーは「もう一刻の猶予もならない」と考えて、ソ連参戦前の日本降伏の早期実現を考えます。それには天皇制保全を条件として天皇の詔勅で戦争をやめさせるしかありません。トルーマンは、これを健全な考えとして陸海軍と協議します。
満州事変の時の国務長官だった老スチムソン陸軍長官は、これを全面的に支持した上で、一つだけ批判があると言って、日本が幣原喜重郎のような進歩的な指導者を生み出す潜在力のある国だという点を十分に論じていないと言いました。
古き良き日本の理解者が立派に発言してくれたのです。この発言が重きをなして、会議では反対はなかったのですが、ある軍事的理由(原爆開発)で、声明発出は見合わせることになりました。
http://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/hyakuisan58.html
上記の資料より、
ソ連の【対日参戦阻止】の為に、
【天皇制保全を条件とした日本の降伏】という選択肢と、
【軍事的理由(原爆)】の選択肢があり、
アメリカは、【天皇制保全を条件とした日本の降伏】という選択肢を留保した。
これは、原爆の使用は【ソ連の対日参戦阻止】が主な理由ではない事を意味します。
条件降伏でも、アメリカ兵の損害は増える事はありません。
よって、これも主な理由ではない。
また、日本人の被害は原爆を使用した方が少なくなる。
などと考えているとは思えません。
原爆の使用を選択した主な理由は、他にあると考えるのが妥当でしょう。
これは メッセージ 1672 (T_Ohtaguro さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a1hjbfoba5dca51a1ia4na4aait20_1/1674.html