“平和ボケ”のお部屋

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続き4

投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2006/10/29 18:31 投稿番号: [15093 / 17759]
一証券会社が   倒産しそうになったとき

政府は   全力を上げて   これを救済した

ひとりの家族が   マンション会社にだま

されたとき   政府は眉一つ動かさない

もちろん   リクツは   どうにでもつくし

考え方だって   いく通りもある

しかし   証券会社は救わねばならぬが

一個人がどうなろうとかまわない

という式の考え方では   公害問題を処理

できるはずはない

公害をつきつめてゆくと

証券会社どころではない   倒してならな

い大企業ばかりだからだ

その大企業をどうするのだ

ぼくらは   権利ばかり主張して

なすべき義務を果さない

戦後のわるい風習だ   とおっしゃる

(まったくだ)

しかし   戦前も   はるか明治のはじめか

ら   戦後のいまも

必要以上に   横車を押してでも   権利を

主張しつづけ   その反面   なすべき義務

を怠りっぱなしで来たのは

大企業と   歴代の政府ではないのか



さて   ぼくらは   もう一度

倉庫や   物置きや   机の引出しの隅から

おしまげられたり   ねじれたりして

錆びついている〈民主々義〉を   探しだ

してきて   錆びをおとし   部品を集め

しっかり   組みたてる

民主々義の〈民〉は   庶民の民だ

ぼくらの暮しを   なによりも第一にする

ということだ

ぼくらの暮しと   企業の利益とが   ぶつ

かったら   企業を倒す   ということだ

ぼくらの暮しと   政府の考え方が   ぶつ

かったら   政府を倒す   ということだ

それが   ほんとうの〈民主々義〉だ

政府が   本当であろうとなかろうと

今度また   ぼくらが   うじゃじゃけて

見ているだけだったら

七十年代も   また〈幻覚の時代〉になっ

てしまう

そうなったら   今度はもう   おしまいだ

 

今度は   どんなことがあっても

ぼくらは言う

困まることを   はっきり言う

人間が   集まって暮すための   ぎりぎり

の限界というものがある

ぼくらは   最近それを越えてしまった

それは   テレビができた頃からか

新幹線が   できた頃からか

電車をやめて   歩道橋をつけた頃からか

とにかく   限界をこえてしまった

ひとまず   その限界まで戻ろう

戻らなければ   人間全体が   おしまいだ

企業よ   そんなにゼニをもうけて

どうしようというのだ

なんのために   生きているのだ

 

今度こそ   ぼくらは言う

困まることを   困まるとはっきり言う

葉書だ   七円だ

ぼくらの代りは   一銭五厘のハガキで

来るのだそうだ

よろしい   一銭五厘が今は七円だ

七円のハガキに   困まることをはっきり

書いて出す   何通でも   じぶんの言葉で

はっきり書く

お仕着せの言葉を   口うつしにくり返し

て   ゾロゾロ歩くのは   もうけっこう

ぼくらは   下手でも   まずい字でも

じぶんの言葉で   困まります   やめて下

さい   とはっきり書く

七円のハガキに   何通でも書く

 

ぽくらは   ぼくらの旗を立てる

ぼくらの旗は   借りてきた旗ではない

ぼくらの旗のいろは

赤ではない   黒ではない   もちろん

白ではない   黄でも緑でも青でもない

ぼくらの旗は   こじき旗だ

ぼろ布端布(はぎれ)をつなぎ合せた   暮しの旗だ

ぼくらは   家ごとに   その旗を   物干し

台や屋根に立てる

見よ

世界ではじめての   ぼくら庶民の旗だ

ぼくら   こんどは後(あと)へひかない

 

(8号・第2世紀   昭和45年10月)

日本ペンクラブ 電子文藝館編輯室


http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/publication/hanamoriyasuji.html
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