きつねと私の12ヶ月
投稿者: hendazo04 投稿日時: 2010/01/28 23:17 投稿番号: [175 / 178]
「きつねと私の12ヶ月」と、その「メイキング版」をみた。順番とおり最初に見たのは前者だが、後者を観る気になったのは前者が心に残ったから。
フランス映画だがロケはイタリアの国立公園で行ったとのこと。長い間禁猟区として野生動物は保護されていたので、そこにすむ動物たちは人をそんなに恐れない。とはいってもキツネの近縁の狼や、猛獣の部類に入る熊なども生息しているし、そんな彼らを相手にシナリオは書けない。「忍耐」、この一言が撮影隊の共有事項なのだろう。
正邪・白黒のはっきりした映画を作るのがハリウッド、万人に受けがいい。
英国映画はきっちりした枠に嵌まっているがその中身は自由闊達、洒落やエスプリが利いて錬度が高い。そんでフランス映画はエスプリにエリート臭さがあってなんだかよく分からない、というのがオレの印象。
設定はアルプスの田舎だが、主役の少女の通学路は山道で、その道を左右いずれかに逸れれば、そこは人間社会と一線を画した野生の世界だ。逆に言えば、通学路は自然の中に引かれた一本の異次元に過ぎないのだ。
ある日少女はきつねに出会い、惹かれる。子供は、自身が発見したものに執着するところがある。秘密にしたがったりもする。
少女ときつねは徐々に付き合いを深めるが、通学路と左右の森は一体化することはない。紐をつけた餌にきつねは抵抗するし、加えて『別れ』のエピソードもちょっぴり悲しい。が、納得のいくほのぼの感がある。
自然界の描写はそこそこだが主役の女の子が良い。低い鼻にあばた顔、なんともかわいらしい。あの子があってこの映画が成功したのだと思う。
70点
これは メッセージ 1 (hendazo04 さん)への返信です.
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