韓国映画 「チェイサー」ネタバレシアター
投稿者: hendazo04 投稿日時: 2009/12/27 05:48 投稿番号: [166 / 178]
ネタバレ映画批評
「チェイサー」
前評判の高かったクライムムービーである。いままでオレが見た韓国映画は「シュリ」「MUSA」「ブラザーフッド」「オールドボーイ」そして「殺人の追憶」と、韓流が吹き荒れた?わりに数が少ない。
では最近観た邦画はどうだったろう。「どろろ」「腑抜けども、悲しみの涙を見せろ」「おくりびと」「ジョゼと虎と魚たち」などで、こちらも少ない。やはりノー天気なハリウッド映画がオレのお好みだ。
もちろん(オレにとって)面白ければ国籍は問わないが、韓国映画の作風は邦画とはかなり違うようだ。
映画がヒットするということは、その内容に観客が共鳴したということで、言えば国民性を知る素直な物差しともなろう。この映画は500万人を動員するほど韓国人の感性にマッチしたのだ。さて「チェイサー/追撃者」とはどんな映画なのか。
今まで観た韓国映画で評価できたのが唯一「殺人の追憶」だった。
実話を素にした未解決連続殺人事件を扱ったこの映画にオレは80点の評価を(勝手に)与えた。そして「チェイサー」はその「殺人の追憶」に勝るとも劣らない作品だという前評判だ。同じく実話がベースで、前作の被害者は10人だが今回は21人も殺しているのだ。期待に胸が膨らんだ。
しかし、最初に事態の中心となるデリヘル嬢に違和感を覚える。
援助交際も華やかな昨今、性で金を稼ぐ現代女性に陰影などは微塵もない。みんな明るく元気に春を売っている。それなのにこのデルヘル嬢は薄幸人妻風美人で可憐、雨に打たれた秋海棠の花、おまけにその娘(8歳くらい?)は、おい、整形してんのか!というほどの美少女だ。これがブスとハナたれガキだったら勝手に殺されろとそっぽを向くのが人情だが、この時代錯誤なキャスティングが観客の感情移入の後押しをする。
犯人は金持ちの夫婦を殺害してその家に住みつき、娼婦を呼んでは次々と殺していた。
伏目がちで、ひ弱そうな、それでいて一筋縄では決していかないしたたかさがにじみ出る犯人像、観客からすればみごとなほど憎々しい男だ。なんという役者か知らねども適役である。
さて、風邪を押して出勤したデリヘル嬢は、呼ばれた高級住宅街の邸宅で、早く済まして帰るつもりが、なんと大きな金槌で執拗に頭を殴られる。ゴツン、ゴツン。
彼女は半殺し状態で浴室の壁に両手を上げた立ち姿でフックに引っ掛けられる。後ほどゆっくりいたぶって殺す為にだ。犯人が出て行った後浴室を見ると、拷問の末解体された二人のデルヘル嬢の肉塊が目に入ってきた。これほど絶望的な数時間後を予見させる局面があるだろうか。
いっぽういたいけな娘が母親を求めて夜のソウルを走り回る。随伴者はデリヘルクラブの経営者。電話番号から犯人を捉まえなんとか夜の明ける前に警察に突き出すことができた。
だが、犯人は人を食った応対で行方不明のデリヘル嬢の監禁場所は吐かず、ついに証拠不十分で釈放されてしまう。しかし疑いを捨てきれない警察は女刑事を尾行に付ける。彼は所在投げにぶらぶらとアジトに戻っていく。
方や壁際のデリヘル嬢、幸運にもフックがはずれ、今はタイルの欠片で手枷を切りほどこうと必死の努力を続けている。
さて犯人が帰宅する前に脱出することができるのか、このタイムリミットに観客は引きずりこまれる。
ついに拘束を解くことができたデリヘル嬢は煌々と陽の照る野外に転びでる。
惨劇の館は高級住宅街にあった。血みどろのデリヘル嬢は最小の衣服を見に纏い、か細い声を張り上げながら助けを求めて道をよろめき歩く。が、家々の者寂として顔を出す者とていない。
もし道路上で犯人と出会ったら・・、観客は焦る。・・と、盲亀の浮木か、街外れに一軒の雑貨屋が。助かった。娘に会いたい一身、地獄から奇跡の脱出を果たした健気なデリヘル嬢が、ついに愛娘としっかり抱き合うエピローグが約束されたと、少なくともオレは思った。
デリヘル嬢は、雑貨屋のおばさんに分けを話して警察に電話を掛け、奥の部屋でパトカーが到着するまで待つ。犯人には刑事の尾行。
だが、しかしか案山子か、そこに「偶然」犯人がタバコを買いに立ち寄るのだ!おいおい。そしておしゃべりな店番のおかげで見つかり、デリヘル嬢は改めて金槌で殴り殺される。尾行の刑事はそのド悲劇に気づかない。
おいおい、あの奇跡の脱出劇はなんだったんだ。ここで殺しちゃ意味がなくなるべ。脚本も監督が書いているが、その場面はオリジナルだろう、筆先一本で「偶然」を演出し、そんな救いのない結末を用意することもねえだろうに。
あういう結末が韓国人の好みなんかよー、と彼らの感性に暗澹となる。二度見る気のしない一本。70点。
前評判の高かったクライムムービーである。いままでオレが見た韓国映画は「シュリ」「MUSA」「ブラザーフッド」「オールドボーイ」そして「殺人の追憶」と、韓流が吹き荒れた?わりに数が少ない。
では最近観た邦画はどうだったろう。「どろろ」「腑抜けども、悲しみの涙を見せろ」「おくりびと」「ジョゼと虎と魚たち」などで、こちらも少ない。やはりノー天気なハリウッド映画がオレのお好みだ。
もちろん(オレにとって)面白ければ国籍は問わないが、韓国映画の作風は邦画とはかなり違うようだ。
映画がヒットするということは、その内容に観客が共鳴したということで、言えば国民性を知る素直な物差しともなろう。この映画は500万人を動員するほど韓国人の感性にマッチしたのだ。さて「チェイサー/追撃者」とはどんな映画なのか。
今まで観た韓国映画で評価できたのが唯一「殺人の追憶」だった。
実話を素にした未解決連続殺人事件を扱ったこの映画にオレは80点の評価を(勝手に)与えた。そして「チェイサー」はその「殺人の追憶」に勝るとも劣らない作品だという前評判だ。同じく実話がベースで、前作の被害者は10人だが今回は21人も殺しているのだ。期待に胸が膨らんだ。
しかし、最初に事態の中心となるデリヘル嬢に違和感を覚える。
援助交際も華やかな昨今、性で金を稼ぐ現代女性に陰影などは微塵もない。みんな明るく元気に春を売っている。それなのにこのデルヘル嬢は薄幸人妻風美人で可憐、雨に打たれた秋海棠の花、おまけにその娘(8歳くらい?)は、おい、整形してんのか!というほどの美少女だ。これがブスとハナたれガキだったら勝手に殺されろとそっぽを向くのが人情だが、この時代錯誤なキャスティングが観客の感情移入の後押しをする。
犯人は金持ちの夫婦を殺害してその家に住みつき、娼婦を呼んでは次々と殺していた。
伏目がちで、ひ弱そうな、それでいて一筋縄では決していかないしたたかさがにじみ出る犯人像、観客からすればみごとなほど憎々しい男だ。なんという役者か知らねども適役である。
さて、風邪を押して出勤したデリヘル嬢は、呼ばれた高級住宅街の邸宅で、早く済まして帰るつもりが、なんと大きな金槌で執拗に頭を殴られる。ゴツン、ゴツン。
彼女は半殺し状態で浴室の壁に両手を上げた立ち姿でフックに引っ掛けられる。後ほどゆっくりいたぶって殺す為にだ。犯人が出て行った後浴室を見ると、拷問の末解体された二人のデルヘル嬢の肉塊が目に入ってきた。これほど絶望的な数時間後を予見させる局面があるだろうか。
いっぽういたいけな娘が母親を求めて夜のソウルを走り回る。随伴者はデリヘルクラブの経営者。電話番号から犯人を捉まえなんとか夜の明ける前に警察に突き出すことができた。
だが、犯人は人を食った応対で行方不明のデリヘル嬢の監禁場所は吐かず、ついに証拠不十分で釈放されてしまう。しかし疑いを捨てきれない警察は女刑事を尾行に付ける。彼は所在投げにぶらぶらとアジトに戻っていく。
方や壁際のデリヘル嬢、幸運にもフックがはずれ、今はタイルの欠片で手枷を切りほどこうと必死の努力を続けている。
さて犯人が帰宅する前に脱出することができるのか、このタイムリミットに観客は引きずりこまれる。
ついに拘束を解くことができたデリヘル嬢は煌々と陽の照る野外に転びでる。
惨劇の館は高級住宅街にあった。血みどろのデリヘル嬢は最小の衣服を見に纏い、か細い声を張り上げながら助けを求めて道をよろめき歩く。が、家々の者寂として顔を出す者とていない。
もし道路上で犯人と出会ったら・・、観客は焦る。・・と、盲亀の浮木か、街外れに一軒の雑貨屋が。助かった。娘に会いたい一身、地獄から奇跡の脱出を果たした健気なデリヘル嬢が、ついに愛娘としっかり抱き合うエピローグが約束されたと、少なくともオレは思った。
デリヘル嬢は、雑貨屋のおばさんに分けを話して警察に電話を掛け、奥の部屋でパトカーが到着するまで待つ。犯人には刑事の尾行。
だが、しかしか案山子か、そこに「偶然」犯人がタバコを買いに立ち寄るのだ!おいおい。そしておしゃべりな店番のおかげで見つかり、デリヘル嬢は改めて金槌で殴り殺される。尾行の刑事はそのド悲劇に気づかない。
おいおい、あの奇跡の脱出劇はなんだったんだ。ここで殺しちゃ意味がなくなるべ。脚本も監督が書いているが、その場面はオリジナルだろう、筆先一本で「偶然」を演出し、そんな救いのない結末を用意することもねえだろうに。
あういう結末が韓国人の好みなんかよー、と彼らの感性に暗澹となる。二度見る気のしない一本。70点。
これは メッセージ 1 (hendazo04 さん)への返信です.
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