中国の選択と日本の対応: 軍事①
投稿者: mr_chinii 投稿日時: 2012/01/20 19:17 投稿番号: [94655 / 95793]
かって訒小平が中国は「韜光養晦(能力を隠して好機を待つ)」を旨とすべしと訓戒していたが、昨年はこの訓戒を忘れてしまったかのような中華主義に邁進していた。特に南シナ海や東シナ海においては、中国の横暴ぶりが目立った。しかし、結果は東南アジア諸国や日本の強固な反発を招き、あげくには米国のアジア回帰宣言まで引き出してしまった。中国執権層は、中華哲学戦略が欧米哲学戦略をはるかに凌駕するほど深遠で巧妙なものと自負していたようである。
その例は、かって温家宝が米国に「東洋には東洋の哲学があり、東洋のことは我々にまかせなさい」と進言しておった。すなわち、「東洋には東洋人にしか分からないことがあり、米国は東洋に口出しすべきではない!」ということである。「中国は、南シナ海にチベット・新疆・台湾に有すると同じ議論の余地がない主権を有する」との主張を持ち出す下準備であったということだ。中国が「南シナ海の80%に議論の余地がない主権を有する」との発言や「西太平洋は中国の縄張りだ」と発言するに至り、米国は「おいおい中国よ、ちょっと待て!」とばかりに腰を上げたのである。
中国は、その経済発展と巨大市場そして強大な軍事力の威光を背景にすれば、ベトナムやフィリピン等の南シナ海周辺の弱小国などおそれをなすものと考えていたようだ。また、これら周辺国も中国人と同じ拝金主義者であるから、中国の巨大市場という餌を臭わせばすりよってくるものと考えていたようだ。しかし、まずベトナムとフィリピンが中国に異議を唱えた。特にベトナムは、宿敵であった米国の原子力空母までカムラン湾に招請し、合同軍事訓練まで実施している。驕りという中華主義の盲点だな。
現在、東南アジア諸国で中国にとりあえず従順なのは、ラオスとカンボジアのみである。ミヤンマーの場合は、軍事政権がどこまで本気なのか不透明だが、中国と一線を画すであろうことは間違いない。このミヤンマーの変身は、中国の海洋覇権にとりまことに大きな誤算となっている。次は、中国の海洋覇権の主役となる中国海軍について述べよう。
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