「ロシアの旅」(序)
投稿者: k_g_y_7_234 投稿日時: 2006/05/17 22:32 投稿番号: [75107 / 95793]
「私が高校1年の時、ソ連が崩壊してその翌年でしたでしょうか、爺とその息子さんの邦夫さんと私とで新潟空港から旅立ちました。邦夫さんには、奥様と2人のお子さんがいらっしゃいます。
この旅は、後で知ったのですが、私の父を捜す旅であったとのことです。私が爺の実の孫娘であることも後で知りました。夏休みに入る前、爺から呼び出され、「また怒られるのかしら...」と不安な気持ちで爺に会いに行くと、いきなり一言「ロシアへ行くからついて来なさい」と言われました。爺は、私が小学校4年の頃からの剣道の師匠です。私は、父の顔も、誰なのかも知りません。私がまだ赤ちゃんの時に亡くなったとだけ聞いておりました。そして母は、もう一年以上も入院しておりました。
初めての外国、それもロシアへ。私が抱いていたロシアとは、まったく違っていて、すべてが田舎という感じでした。一足違いで父とはすれ違い、父の両親を訪ねて中央アジアへも行きました。でも、ご両親ともすでにお亡くなりになっておりました。
ここにはホテルがありませんでしたから、車で走って、夜になって故障して、しかたなく通訳の女性の知り合いだとかいう小川のそばの小屋のような家に泊めてもらいました。知的なご主人が出て、パンと羊の肉でもてなしてくださいました。訊くと大学の教授でした。生活がお給料だけでは十分ではなく、副業として休暇に知人の密蜂を飼っているとのこと。
高山の花々からハチが採取した密は、それはそれはおいしい蜜でした。翌朝、小屋の周囲を見まわしますと、目前に万年雪を抱いた山々が立ちふさがり、背の低い灌木の山肌をぬって雪解け水が急流となって流れ下っていて、周辺の岩や石ころだらけの荒れ地には可憐な花々が力いっぱい咲き誇っておりました。一面の空気には、花の香りが漂い、この別世界に私は我を忘れてしばらくたたずんでしまいました。このとき、一週間の旅が一ヵ月の旅になろうとは思いもしなかったのです。
すみません、続きはまたの機会に。どこまで書けるかわかりませんけど...
では、ごめんくださいまし。
直子」
ではこれにて御免。
○爺
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
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