★ 俗儒を戒める
投稿者: sawayakanikoniko 投稿日時: 2006/04/10 00:12 投稿番号: [73124 / 95793]
俗っぽい儒学者がいました、二宮尊徳の世話になっていて、儒学を子どもたち
に教えています。
ある日近くの村に行って飲みすぎて酔っ払って道端に寝て醜態を極めました。
尊徳の弟子の某氏の子がこれを見て、翌日から受講しなくなりました。儒学者
は憤って尊徳に言いました「私の行いが悪かったのは言うまでもないことです
が、私が教えているのは聖人の書物です。私の行いの悪いのを見て、それで聖
人の道を捨てることはないでしょう。再び受講するように説得していただけま
せんか」と請いました。
二宮尊徳は言いました、あなたは憤ってはいけません。私がたとえ話で解説し
ましょう。ここに米があります。炊飯して糞桶に入れたら、あなたはそれを食
べますか。それは清浄な米の飯に違いありません。ただ糞桶に入れただけです。
なのにこれを食べる人がありません。これを食べるのは犬だけです。あなたの
学問もまたこれと同じです。もとは立派な聖人の教えですが、あなたの糞桶の
口から講釈するから子どもたちが聞かないのです。その聞かないのを理不尽だ
といえるでしょうか。
あなたは中国地方の出身だそうですね。誰に頼まれてこの地に来たのですか。
また何の用事で来たのですか。家を出ずに教えを国にもたらすのは聖人の道で
す。今ここに来て私の食客になっています、これはどうしてですか。食べてい
くだけなら農業や商業をして間に合うでしょう。あなたはなぜ学問をしたので
すか。
儒学者は言いました「私が過っていました。私はただ人に勝ちたいだけのこと
で読書しました。私は間違っていました」と言って礼を述べて去りました。
これは メッセージ 73109 (scotch21old さん)への返信です.
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