ロシアの旅10
投稿者: k_g_y_7_124 投稿日時: 2005/10/15 09:55 投稿番号: [61674 / 95793]
深夜だったが、ホテルにチェックインするとき、半分個室のような部屋に通され、中年の厳しい顔の女性にパスポートやら何やら厳重にチェックされました。空港ではパスポートも見せることなく素通りでしたから、これは以外。
爺は流暢なロシア語で"ヤーダーチェバーブチカ"と話したら、プラチナブロンドのロシア美人は納得したらしく、意味ありげな瞳を見せながらニッコリ笑って"ダー"と言った。
世界中を旅していた爺の直感は今夜の甘いアバンチュールを予感せずにはいられなかった。爺は部屋に荷物を置いてからホテル内にあるバーでカクテルを注文した。
いつもはダイキリを注文するのだが、今夜、起こるであろうロシアンキャットとの格闘が頭をよぎりブラッディ・マリイを注文した。TPOにあったカクテルは最高である。爺も今夜はあのトランシルバニアに巣くうドラキュラ伯爵の眷属の様に真っ赤な血のブラッディ・マリイで二十歳台の体に若返るのである。
バーカウンタのいすに腰掛けていた私の肩にふれる者があった。
振り向いたら先ほどのプラチナ・ブランドである。
はち切れそうな胸に名札をつけていた。
タチアナ・ロマノーヴァと書いてあった。
そうだったのか、この上品な顔立ちは、あのロマノフ王朝のDNAのなせる技だったのか、と納得した。
私は彼女に「ターニャと呼んでいいかい」と聞いたら、「今夜の儀式が終わるまではダメよ」と私の耳元でささやいた。
<後日へ続く>
○僧4
これは メッセージ 61670 (k_g_y_7_234 さん)への返信です.
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