おはよう
投稿者: c_dur_sei 投稿日時: 2005/07/23 06:02 投稿番号: [56135 / 95793]
親猫
猫を飼っていたことがある、まぁ美猫の部類だろう、三毛で腹の辺りが虎のようにすらりと
した猫だった。俊敏なやつで何度か二羽のすずめを銜(くわ)えてくるのを見たことがある。
獲物を自分の子らに与えるのである。どうやって二羽もの猟をするのか、これまで何度か
思ってみた。一羽捕らえた後それをどこかに置いて他を捕まえに行くのか、口に銜えたま
ま、背を低くし抜き足差し足、他(ほか)のやつを襲うのか、それとも空中に舞い「えいやっ
」、とばかりに二羽同時に為(し)留めるのか、いずれにしても大したやつだと思った。まぁ、
一遍に四、五羽となると無理だろうが、あるいは三羽なら、と思わせるものがあった。その
猫も老いと共に持ち帰るものがだんだん変わっていった。あるいは蜥蜴(とかげ)となり、虫
の類となり、さらに耄碌(もうろく)して最後には、煤けた体で涎(よだれ)を垂らしながら曾
孫猫に草を銜えてくるようになっていった。具合が悪くて自分が草を食うのではない。草を
銜えてくると子猫を呼ぶのである。その姿は畜生ながら実に殊勝なものだった。
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
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