中国の反日デモ

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>岸田秀さん、ネットで、探してみます。

投稿者: charshuemen 投稿日時: 2005/05/14 21:50 投稿番号: [34596 / 95793]
お手を煩わせて申し訳ありません。手元に著書の一部のテキスト(OCRで読み取り)がありますので、よろしかったらお読みください(少々長いです)。


結局、一神教というのは差別され、虐待される下層階級の宗教で、多神教というのは上層階級
の宗教だと言っていいのではないかと思います。あるいは、固定した階級が成立していない、い
わゆる未開民族が信じている宗教も神がたくさんいますから、多神教は上層階級の宗教だという
より、下層階級の宗教ではないと言ったほうが正確かもしれません。それから、仏教や儒教には
神はいませんから、多神教というより無神教ですが、無神教もとにかく下層階級の宗教ではない
わけです。
  言うまでもなく、ある宗教がどのように成立したかの問題は、その宗教がどのような宗教であ
るかということと無関係ではありません。一神教の特徴はその成立過程から説明できると思いま
す。
  まず第一に、一神教では神は全知全能です。そして、信者はその全知全能なる袖に絶対的に帰
依する。このような基本的構図は、ユダヤ教にもキリスト教にも、そしてイスラム教にも共通で
す。こういった構図は、やはり、強い権力をもつ上の者に支配されている者、被支配階層の人た
ちとか下層の奴隷とかの世界像、世界把握の仕方であって、上層階級の者が描く世界像ではない
と考えられますね。          /
                                   /
  上層階級、支配階級は、絶対服従のような観念はあまり持たないでしょう。また、社会の上部
にいると、社会の中にはさまざまな集団があって、価値観もさまざまだということが見えている。
また、「金持ち喧嘩せず」という諺がありますが(笑い)、豊かな余裕のある生活をしていると、
争いをしてまで無理やり一つの絶対的観念をみんなに押しっけようという気になかなかなれない。
  もちろん、支配者が、国内を統治するために、一定の厳しい規範を国民に強制するということ
はありますが、そういう支配者は、下層に生まれて権力闘争に勝ち進んでのし上がってきた人で。軍事力で権力を握った初代の皇帝とか。二代目、三代目になると、支配欲は薄れてくる。
  要するに、唯一絶対神のもとに一つの共通の規範に基づいてすべての人を統一し、支配すると
いう構想は、支配されて屈辱を味わわされた人しか思いつかない構想ですよ。

岸田▼一神教が被支配階層から生まれてきたということは、その神の性格にも影響しています。
旧約聖書にはっきりと見られるように、一神教の全知全能なる神は、復讐心が非常に強く、厳し
く処罰する神です。人間がちょっとでも神のことをないがしろにすると、洪水を起こしたり、天
から火を降らせたりして、大変厳しく罰する。決して赦さない。こういうところは隷階級から見た絶対的な支配者がそのような存在であるということからきていると思います。
  それに対して、ヒンドゥ教、古代ギリシア・ローマの宗教、日本の神道といった多神教の神々
は、一神教の神と比べて、非常に寛大です。そもそも神といっても、全知全能どころか、いろい
ろ欠点があり、よく失敗し、きわめて人間的です。神様自身が、例えば、ちょっと美人がいると
ふらふらと浮気をして妻のへラに怒られるゼウスのように、人間的な弱点がありますから、人間
に対してもそんなに厳しくできない(笑い)。カッとなって怒ることはあっても、深い怒りを持ち
続けて計画的に報復するなんてことはしない。日本の天照大神も、怒ってもすねてどこかに隠れ
てしまうだけで、あげくは、裸踊りに釣られて出てきてしまう(笑い)。
そして、さっき無神教だと言った仏教では、そもそも神はいないですから、当然、罰する神も、
報復する神もいない。地獄に間魔様がいますが、人間が悪いことをしても、しばしば閣魔帳につ
け忘れる。その上、「地獄に仏」と言われるように、地獄に落ちても、仏様が助けてくれること
もある。そういう多神教の寛大な神々と、一神教の報復的で処罰する厳しい唯一絶対神との対比
は明らかですね。
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