中国の反日暴動を考える 田中直毅
投稿者: lalls_llq 投稿日時: 2005/05/06 18:40 投稿番号: [30461 / 95793]
2005/5/6 中国の反日暴動を考える
中国で反日暴動がありました。この直後に中国に行きまして、中国の研究者の人々と議論する機会がありました。中国の研究者の人の他にも、アメリカからの研究者もいましたし、それからソウルから来られた方もいました。そういう中で議論した知識人の日本に対する思い、あるいは日本に対する批判、それから中国の内部におけるある種突き詰めた批判が中国の中からも出てきていますので、それについて私の感じたことを述べてみたいと思います。
まず第一に、中国が国際社会からの孤立化を恐れているという面が、私はあると思いました。通常、むしろ日本がアジアにおいて孤立している、というのが一般的な見方でしょう。事実、私が中国を訪れている間に中国のメディアの人達から、既に日貨排斥運動が起きていて、これは日本のビジネスに影響を与えるし、アジアの中で日本は孤立しているではないか、こういう問いかけがあったのは事実です。むしろそういう考え方は中国の若い層にはかなり広がっていると思います。日本はアジアの中で嫌われ、なぜならば過去に対して正面から向き合おうとしない、そういう政治リーダーによって率いられている日本に対しては批判の声が相次いでいる。こういう紋切り型といいますか、一面そういう面もなくはないのですが、これでアジア全体を仕切れると考えている人達がいるわけです。しかし、これを中国の側から見ますと話はそう簡単ではありません。例えば反日暴動がこういうかたちで、どこまで自然発生的なのかはわかりませんが、いずれにしろ暴徒化する。日本食レストランに対しての破壊行為も行われるということになり、それが世界に映像で流れたという時点に立ってみますと、むしろ中国が孤立化するのではないか、ということを感じているリーダーは、政治の世界でもあるいは学問の世界でもかなり広がっているわけです。
ソウルから一緒に行った人、私は前からよく知っている人なのですが、このソウルからの友人に対して中国の人々が大変気を遣っていることがわかりました。それは同じ陣営に、すなわち日本批判という視点からいけば、ソウルもそして北京や上海も同じ陣営ではないか、これをどうしても強調したいという面があるというのが私には見てとれました。今までそういうかたちで議論が提示された、あるいはそういう雰囲気があったことは、私はあまり感じたことはなかったのですが、今回はそれを感じました。確かにソウルからの友人達は日本に対しての批判を強めています。島根県が竹島の領有についての原則を提示する、そういう決議を出すということになりますと、ソウルで起きた議論は、これは一体どういうことなのか、ということになるわけです。1905年にまず当時の島根県が領有宣言をした、それから朝鮮半島は日本の保護領となり、しばらくして併合の対象になった。従って、この竹島は韓国の表示からいきますとご存知のように独島ということになるわけですが、独島が無理矢理日本に編入されたということは、20世紀の歴史において結局のところ韓国が併合されるその最初のきっかけだった。こういう位置づけですから、島根県のこの竹島についての決議というのは非常に重く受け止められた面があるわけです。そういうことを背景として今ソウルは北京や上海と同じ側に立てるではないかということになります。例えば北朝鮮に対する態度ということからいきましても、現在の盧武鉉政権では北朝鮮と韓国とは同じ民族だということから、もちろんそれはそうなのですが、韓国に盛り上がっているナショナリズムからいくと、ソウルとピョンヤンとの間にもう少し対話ができるはずだという気持ちを持っている人が多いわけです。これからいってもソウルと北京、上海とは同じであって、東京、それからワシントンは違うという線引きになるわけです。
(長いので、あとはソースからどうぞ)
http://www.21ppi.org/japanese/hitokoto/tanaka216.html
まず第一に、中国が国際社会からの孤立化を恐れているという面が、私はあると思いました。通常、むしろ日本がアジアにおいて孤立している、というのが一般的な見方でしょう。事実、私が中国を訪れている間に中国のメディアの人達から、既に日貨排斥運動が起きていて、これは日本のビジネスに影響を与えるし、アジアの中で日本は孤立しているではないか、こういう問いかけがあったのは事実です。むしろそういう考え方は中国の若い層にはかなり広がっていると思います。日本はアジアの中で嫌われ、なぜならば過去に対して正面から向き合おうとしない、そういう政治リーダーによって率いられている日本に対しては批判の声が相次いでいる。こういう紋切り型といいますか、一面そういう面もなくはないのですが、これでアジア全体を仕切れると考えている人達がいるわけです。しかし、これを中国の側から見ますと話はそう簡単ではありません。例えば反日暴動がこういうかたちで、どこまで自然発生的なのかはわかりませんが、いずれにしろ暴徒化する。日本食レストランに対しての破壊行為も行われるということになり、それが世界に映像で流れたという時点に立ってみますと、むしろ中国が孤立化するのではないか、ということを感じているリーダーは、政治の世界でもあるいは学問の世界でもかなり広がっているわけです。
ソウルから一緒に行った人、私は前からよく知っている人なのですが、このソウルからの友人に対して中国の人々が大変気を遣っていることがわかりました。それは同じ陣営に、すなわち日本批判という視点からいけば、ソウルもそして北京や上海も同じ陣営ではないか、これをどうしても強調したいという面があるというのが私には見てとれました。今までそういうかたちで議論が提示された、あるいはそういう雰囲気があったことは、私はあまり感じたことはなかったのですが、今回はそれを感じました。確かにソウルからの友人達は日本に対しての批判を強めています。島根県が竹島の領有についての原則を提示する、そういう決議を出すということになりますと、ソウルで起きた議論は、これは一体どういうことなのか、ということになるわけです。1905年にまず当時の島根県が領有宣言をした、それから朝鮮半島は日本の保護領となり、しばらくして併合の対象になった。従って、この竹島は韓国の表示からいきますとご存知のように独島ということになるわけですが、独島が無理矢理日本に編入されたということは、20世紀の歴史において結局のところ韓国が併合されるその最初のきっかけだった。こういう位置づけですから、島根県のこの竹島についての決議というのは非常に重く受け止められた面があるわけです。そういうことを背景として今ソウルは北京や上海と同じ側に立てるではないかということになります。例えば北朝鮮に対する態度ということからいきましても、現在の盧武鉉政権では北朝鮮と韓国とは同じ民族だということから、もちろんそれはそうなのですが、韓国に盛り上がっているナショナリズムからいくと、ソウルとピョンヤンとの間にもう少し対話ができるはずだという気持ちを持っている人が多いわけです。これからいってもソウルと北京、上海とは同じであって、東京、それからワシントンは違うという線引きになるわけです。
(長いので、あとはソースからどうぞ)
http://www.21ppi.org/japanese/hitokoto/tanaka216.html
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
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