問われる統治能力 東京新聞論説
投稿者: hasd_182 投稿日時: 2005/05/01 22:30 投稿番号: [27764 / 95793]
東京新聞、論説
問われる統治能力
中国の反日デモはようやく終息の方向という。当局は五四運動記念日の五月四日も街頭デモを禁止し、地方政府にも厳しい規制を求めているというが、これで終息とは即断できない。それを教える一枚のメールのコピーをもらった。
メールは上海の総領事館が投石被害を受けた四月十六日のデモを呼びかける内容で、集合地点をバンド(河岸)と人民広場の二カ所に指定。(1)乾燥食品と水を携帯する。ただし日本製は避ける(2)総領事館へのトマト、卵投げはいいが、投石不可−など注意事項を列挙している。
上海当局はこのメールから事前にデモの指導者を拘束し、当日、バンド部隊は解散させたが、結局、人民広場に集まった約二百人がデモ行進。歩きながらケータイで友人たちに「現在、××、間もなく〇〇の交差点」と実況中継し、参加者を集め、総領事館到着時には野次(やじ)馬も含め、二万人になった。
二百人が二万人。こうなると収拾不能だ。総領事館正面には警備部隊が固めていたが、裏門は手薄だったため、暴徒化した一部が投石を始めた。投石が終わり、警備側も帰路についたが、デモ隊の一部が帰りがけに日本料理店などのぶち壊しをした−。
メールはデモが自然発生ではないが、官製でもなく、破壊行為が目的でもなかったことを示している。だが、中国のことは当事者でさえ予測外のことが多く、数の圧力の前にしばしば統制不能になる。ましてや市場経済化で貧富の差は拡大し、社会不満は充満。小さな火花でも大爆発になる。反日デモは中国政府の統治能力も問うている。
(迫田勝敏)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ronsetu/20050501/col_____ronsetu_000.shtml
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552022058/cf9qa4nhbfffca5ga5b_1/27764.html