ずぶぬれ犬、ポチ
投稿者: okane_ichiban 投稿日時: 2005/04/22 16:01 投稿番号: [19128 / 95793]
ある日、ポチは久しぶりにご主人様と一緒に近くの湖畔に散歩に行きました。
すると、隣の大犬が眠っているのが目にとまりました。ポチはうれしくなって、蚊の泣くような小さな声で、吠えてみました。
「ババウ、バウー、どーだ、ばかいぬめー、ぼくチャンご主人様と一緒にお散歩だぞー」
すると、なんと隣の大犬がウウーッとうめき声をあげたのでした。隣の大犬は自分が生まれたころの食べ損なった骨の夢をみていただけなのですが、ポチはびっくら仰天、そばの池にボッチャーンと落ちてしまいました。
「ご主人様ー、助けて―」
ポチはここぞとばかり大きな声をあげました。
すると、ご主人様は、あろうことか、愛犬ポチを杖でバシバシ、バシバシ、バシーと叩くではありませんか。ポチは気絶してブクブクと口から泡を吹いて池の底に沈んでいきました。
ポチは薄れていく目でご主人様が隣の大犬にウィンクしているのを見ながら、嬉しそうに、もっとぶってーといわんばかりの目をして死んでいきました。
「ああ、いい気持ちだ。天国で、またご主人様にあえるといいな」
ご主人様の国では、”池に落ちた犬は叩け”という諺があることをポチは知りませんでした。
お金がなくなると、こわいですね。いやですね。
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
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