「中国も法治国家だ」と中国外相は言うが
投稿者: tagosaku1gou 投稿日時: 2005/04/19 15:51 投稿番号: [13253 / 95793]
民主主義国家の法治主義とは、民主的過程を経て制定される「法の支配」を指します。
これは、近代以前の専制政治下における為政者(主権者)による恣意的な法が「人の支配」により作られ、これにより支配される人々が抑圧されてきた歴史を反省して、民主的過程を経た「法の支配」を近代国家は採用したものです。
「悪法も法なり」という法諺は、専制政治下における人の支配による法治主義によく使われるものです。
日本の法の制定過程は、主権者たる国民が代表者を選任し、その代表者が国権の最高機関たる国会において衆議院と参議院の二院の決議を経て公布・施行されるものであります。
また、その法が憲法に照らして違憲の疑いがる時は、個々の事件において、違憲審査を全ての裁判所がすることができます。
この憲法とても、国会の発議と国民投票により改正することができます。日本国憲法も国民が制定した民定憲法ということになっています。
非常に優れたシステムを日本は採用していると思います。機能しているかどうかは別として。
一方、中国の法制定手続ですが、勉強不足でわかりませんが、憲法や法令が民主的過程を経て成立していないようなので、近代以前の専制国家観に基づく法治主義を採用しているのではないかと思います。つまり「人の支配」です。この場合の「人」は中国共産党の指導者層です。
「人の支配」は、法の制定・運用過程において時の為政者の恣意が入ります。
これまでの中国国内のデモにおける暴動・騒擾・暴行・傷害を放置したという事実は、法の運用過程で、中国の為政者による恣意性が作用したと思われます。
中国の外相が町村外相に「中国も法治国家だ」と言いましたが、同じ法治国家でも、近代国家以前の専制政治を採る国の法治主義は、専制政治を脱して民主主義を採用した国の法治主義とは、成立過程も運用過程も違うということに注意しなければなりません。
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552022058/cf9qa4nhbfffca5ga5b_1/13253.html