那是陀藩江戸屋敷にて――
投稿者: nazeda_why_not 投稿日時: 2005/12/11 07:08 投稿番号: [4382 / 22816]
(蝋燭の炎が那是陀の頬に赤と黒の陰影をつくる。
向かいに胡座をかくひゅーまんはふてぶてしい態度。
しきりに耳をほじっている。)
これ、ひゅ〜〜〜まの介。
隣国安曇藩が御取潰しとなって早18年。
この間、ワシは領地の拡大を幾度となく願い出ておったが、此度、御老中破多利朗様の御計らいにより、旧安曇藩領地を我が領地にお加え下さるよう将軍様にご進言頂けることと相成った。
ついては、アズ姫をお前の正室として迎え、体裁を整えよとの御達しじゃ。
安曇藩家老の嫡男 暮 四之進によって藩再興の御請願が今も尚出されており、他の御老中の中にはこれを聞き届けることこそが大義に適うと仰せの方々もお在りだとか。
まぁ、これはパタリロ様からの付届けの催促と考えられんこともないが、やはりアズ姫を押えておくことは肝要じゃ。
しかし、こうなることは端から分っておった。
なればこそ、18年前、幼きアズ姫を迎えんと画策したが、希代のたわけと聞こえし暮 四之進の邪魔が入った。
よもや幼弱なアズ姫を連れて出奔するとは・・・。
此度こそは慎重に事を運び、是が非でもアズ姫をそちの正室に据えねばならん。
アズ姫は暮 四之進と共にこの江炉の何処かに潜伏しておるはずじゃ。
金はいくらかかっても構わん。
何としても探し出すのじゃ。
良いな?
確かと申し付けたぞ。
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552022057/haa47a4a4a55a5ha5afa4na4bfa4aa4n4rm76j_1/4382.html