チンプを凌ぐイルカのメタ学習
投稿者: discover_300 投稿日時: 2008/02/23 00:15 投稿番号: [8109 / 63339]
1.
http://homepage1.nifty.com/metatron/zone-7/(KIN199)-722.htm
ところで学習に対するメタ学習とは実際どんなものなのだろう。グレゴリー・ベイトソンがジョン・C・リリーの元でイルカとのコミュニケーションについて研究していた時の美しいエピソードを伝えてくれている。イルカは1つの芸を人前で披露すると褒美として餌を与えられていた。普通の学習だ。そして次に芸を学ぶということ自体について学ばせようとした。メタ学習である。1度報酬を与えた動作には、次の回にそれを行っても報酬は与えられず、新しい動作を行うことが正解となるのだ。被験者となった雌イルカは10〜20分のセッションごとに、何度も何度も学んだ芸を繰り返す。しかしOKは出ない。ディスコミユニケーションは双方に多大な緊張と負荷をもたらす。調教師とイルカ、セラピストと患者、教育者と生徒、親と子、その片方だけにストレスが掛かるのではない。重苦しい雰囲気の中で、イルカは14回もその不毛な試行錯誤のセッションを繰り返した。
ところが15回目のセッションまでの休憩時間中に彼女は、見た目にも生き生きとして非常に嬉しそうな様子を体で示した。そして次のセッションが始まるや否や、いきなりそれまでにやったことのない8つの演技を丁寧に披露して見せたのである。しかもその内の4つは今までに観測されたことがないものだった。このメタ学習の結果、このイルカはある論理階型から1つ上の論理階型へと跳躍してみせてくれたのだ。素人の目にもそのイルカが新しい学習=コミュニケーションを達成したことに対して興奮し、嬉しそうに泳ぎ回っているのが分かった。
「・・・1つの論理階型から一段高い論理階型へのステップは単一の経験、もしくはコンテクストだけからでは不可能である。互いに異なるコンテクスト、この場合では自分の行動とその結果が異なる2つ以上のコンテクストを比べることによって、試行錯誤の末に新たなる上位の規則性が認識できたのだ。・・・」
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019607/ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n_1/8109.html