Re: 家畜と野生動物を混同するな
投稿者: corax_lupus 投稿日時: 2008/02/07 13:52 投稿番号: [5364 / 63339]
>「個体群動態に関わるパラメータ」とは
>具体的かつ中学生にも理解できるように説明してくれる?
>そしてそのパラメータがどのように「RMP方式の策定」に関与するのか
>具体的かつ中学生にも理解できるように説明してくれる?
個体群動態に関わるパラメータですか?
一番単純なのは現在の個体数(N)と一個体あたりの微少増加率(r)。時間t後の個体数N(t)は
dN(t)/dt=rN(t)、よってN(t)=N*e^rt
と表される。
実際には無限に増えることはないのでロジスティック式を使うから、最大収容力Kを考えて
dN/dt=r(1-N/K)N
と考える方が実情に即しているでしょう。
rが単純に測れない場合、例えば年令構成を見る。前年と比べて1才→2才の個体がどれだけ増えているか?というようなやり方です。
あるいは、妊娠率を見る。すると生まれた数はわかる。次に死ぬ奴を引く。これで増加個体数が出る。
MSYモデル(Maximum Sustainable Yield、最大持続生産量)は個体数Nと微少増加率rを用いた微分方程式で作る。
そして、RMPはMSYモデルが組み込まれている。
また回遊魚の絶滅可能性については個体数も増加率もほとんどわからないので、年令構成から増加率や死亡率をおおまかに割り出し、これを外挿して将来を予測する、という方法をとっている場合がありますね。すると個体数の推定値と年令構成についての情報は最低でも必要です。
中学生でもわかるように、てのは相当に手間のかかる話です。最低でも微分方程式がわからないと。しかし、「自分にわからない」と「誰にもわからない」と混同なさいませんよう。
環境生態学序説あたりが読み易くはありますが、あれも大学教養課程向けって書いてるしな。
さて、RMPに個体群パラメータが不要と主張し続けているのはそちらなのだが、ではRMPはどのようなものと理解した上で主張しておられるのか、「具体的かつ中学生にも理解できるように」聞かせていただけませんか。
RMP をとりあえず運用するには個体数推定値と捕獲量で良い。しかし、モデルは常にフィードバックによって検証・修正されなければその意味を為さない、という点をお忘れなく。それこそ「一度決めたら放りっぱなしのお役所仕事」になっちまいますよ。
これは メッセージ 5259 (r13812 さん)への返信です.
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