Re: 狼を導入?日本の生態系を破壊する気
投稿者: corax_lupus 投稿日時: 2008/07/08 15:05 投稿番号: [35141 / 63339]
ちょっとトピずれになって申し訳ないのですが・・
>●彼らは行き当たりばったりです。狼の導入も深い考えがあるとは思えないです。coraxさんが言うように、狼を導入すれば「鹿」だけではなく「家畜」も襲われる可能性があります。他の日本古来の野生生物も心配です。
他から天敵を導入することが人為的なことであり、本当の自然の営みでは無いことすら彼らは気づけていません。残念です。
天敵導入で成功した例はないんじゃないでしょうか。アメリカ国内などでは別地域からの導入が行われた例がありますし、ヨーロッパでも国境を超えて移入していますが、あれはもともと、同じ個体群だと考えられる例です。またシカのコントロールが主目的でもありません。
確かに、日本の陸地における最高次捕食者であったオオカミが絶滅した事は、日本の生態系を変えてしまった可能性があります。シカの増加についてはオオカミの不在だけではなく、日本の森林の変化(植林やその放棄など)が大きく関わっていると考えられますが、オオカミがいてくれればここまで大事にならなかった可能性はある。
農業被害は柵などで防げる可能性がある(というか、北海道では既に実施している)のですが、北海道、大台ケ原、奈良公園、屋久島など重要な森林の残る地域で下生えや実生の食害、樹皮はぎによる立ち枯れが問題になっています。他にももちろん問題はあるが、やはりシカの存在は無視できないでしょう。問題は、今さらオオカミがいてもどうにもならないレベルになっている可能性が高いということです。その意味では、極めて効率的で計算された捕食者の役割を人間がやらざるを得ないのかもしれない。
将来的にオオカミの再導入という選択肢はあって良いと思います。しかし、今すぐオオカミを入れれば未来はバラ色〜〜などと楽観はできないでしょう。
>●絶滅した日本狼の遺伝子の解析が進めば、日本狼の復活とかもあり得るんでしょうか?それはそれで倫理問題が絡んできそうですが・・・。
仰る通りです。ニホンオオカミはオオカミとは別種にされた事もありますが、現在は一応、オオカミの亜種とされています。しかし、実際にどうであったのかは不明です。なにせ「これが確実なニホンオオカミの標本」と言えるものが無いのです。ライデン大学にあるタイプ標本(分類の基礎になる標本)すら怪しい。多分一つは本物、一つはイヌ、一つはオオカミと犬の交雑個体と言われていますが、確証はありません。
何年か前に残された毛皮から遺伝子を解析するという試みがあり、どうも大陸のオオカミとはあまり近縁ではない・・という結果は出たように思いますが、その後の話を聞きません。恐らく、遺伝子の抽出が難航してるとか、断片化していて適当な塩基配列が比較できないとか、そういう問題があったんじゃないでしょうか。
なお、配列がわかっても即「復活」は無理です。なるべく近い配列をもった個体群を探すとか、かけ合わせによって近い配列を復元するとか、そういう事はひょっとしたらできるかもしれませんが・・・ どうしても、というなら近縁なオオカミの遺伝子に人為的に作った塩基配列を切り張りして「ニホンオオカミの完全な遺伝子セット」を作り、これを受精卵に入れてから母体に戻す・・という、ジュラシック・パークまがいの方法になるかと思います。
>●彼らは行き当たりばったりです。狼の導入も深い考えがあるとは思えないです。coraxさんが言うように、狼を導入すれば「鹿」だけではなく「家畜」も襲われる可能性があります。他の日本古来の野生生物も心配です。
他から天敵を導入することが人為的なことであり、本当の自然の営みでは無いことすら彼らは気づけていません。残念です。
天敵導入で成功した例はないんじゃないでしょうか。アメリカ国内などでは別地域からの導入が行われた例がありますし、ヨーロッパでも国境を超えて移入していますが、あれはもともと、同じ個体群だと考えられる例です。またシカのコントロールが主目的でもありません。
確かに、日本の陸地における最高次捕食者であったオオカミが絶滅した事は、日本の生態系を変えてしまった可能性があります。シカの増加についてはオオカミの不在だけではなく、日本の森林の変化(植林やその放棄など)が大きく関わっていると考えられますが、オオカミがいてくれればここまで大事にならなかった可能性はある。
農業被害は柵などで防げる可能性がある(というか、北海道では既に実施している)のですが、北海道、大台ケ原、奈良公園、屋久島など重要な森林の残る地域で下生えや実生の食害、樹皮はぎによる立ち枯れが問題になっています。他にももちろん問題はあるが、やはりシカの存在は無視できないでしょう。問題は、今さらオオカミがいてもどうにもならないレベルになっている可能性が高いということです。その意味では、極めて効率的で計算された捕食者の役割を人間がやらざるを得ないのかもしれない。
将来的にオオカミの再導入という選択肢はあって良いと思います。しかし、今すぐオオカミを入れれば未来はバラ色〜〜などと楽観はできないでしょう。
>●絶滅した日本狼の遺伝子の解析が進めば、日本狼の復活とかもあり得るんでしょうか?それはそれで倫理問題が絡んできそうですが・・・。
仰る通りです。ニホンオオカミはオオカミとは別種にされた事もありますが、現在は一応、オオカミの亜種とされています。しかし、実際にどうであったのかは不明です。なにせ「これが確実なニホンオオカミの標本」と言えるものが無いのです。ライデン大学にあるタイプ標本(分類の基礎になる標本)すら怪しい。多分一つは本物、一つはイヌ、一つはオオカミと犬の交雑個体と言われていますが、確証はありません。
何年か前に残された毛皮から遺伝子を解析するという試みがあり、どうも大陸のオオカミとはあまり近縁ではない・・という結果は出たように思いますが、その後の話を聞きません。恐らく、遺伝子の抽出が難航してるとか、断片化していて適当な塩基配列が比較できないとか、そういう問題があったんじゃないでしょうか。
なお、配列がわかっても即「復活」は無理です。なるべく近い配列をもった個体群を探すとか、かけ合わせによって近い配列を復元するとか、そういう事はひょっとしたらできるかもしれませんが・・・ どうしても、というなら近縁なオオカミの遺伝子に人為的に作った塩基配列を切り張りして「ニホンオオカミの完全な遺伝子セット」を作り、これを受精卵に入れてから母体に戻す・・という、ジュラシック・パークまがいの方法になるかと思います。
これは メッセージ 35139 (sanba_2_sanba さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019607/ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n_1/35141.html