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有痔猿gondawara_yujiは岩山に閉じ込めよう

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/04/01 10:42 投稿番号: [18613 / 63339]
そのころ、雄二は自分の力の限界を知らなかった。彼が藕糸歩雲の履を穿き鎖子黄金の甲を着け、東海竜王から奪った一万三千五百斤の如意金箍棒を揮って闘うところ、天上にも天下にもこれに敵する者がないのである。列仙の集まる蟠桃会を擾がし、その罰として閉じ込められた八卦炉をも打破って飛出すや、天上界も狭しとばかり荒れ狂うた。群がる天兵を打倒し薙ぎ倒し、三十六員の雷将を率いた討手の大将祐聖真君を相手に、霊霄殿の前に戦うこと半日余り。そのときちょうど、迦葉・阿難の二尊者を連れた釈迦牟尼如来がそこを通りかかり、雄二の前に立ち塞がって闘いを停めたもうた。雄二が怫然として喰ってかかる。如来が笑いながら言う。「たいそう威張っているようだが、いったい、お前はいかなる道を修しえたというのか?」雄二曰く「東勝神州傲来国華果山に石卵より生まれたるこの俺の力を知らぬとは、さてさて愚かなやつ。俺はすでに不老長生の法を修し畢り、雲に乗り風に御し一瞬に十万八千里を行く者だ。」如来曰く、「大きなことを言うものではない。十万八千里はおろかわが掌に上って、さて、その外へ飛出すことすらできまいに。」「何を!」と腹を立てた雄二は、いきなり如来の掌の上に跳り上がった。「俺は通力によって八十万里を飛行するのに、の掌の外に飛出せまいとは何事だ!」言いも終わらずに打乗ってたちまち二、三十万里も来たかと思われるころ、赤く大いなる五本の柱を見た。渠はこの柱のもとに立寄り、真中の一本に、斉天大聖到此一遊と墨くろぐろと書きしるした。さてふたたび雲に乗って如来の掌に飛帰り、得々として言った。「掌どころか、すでに三十万里の遠くに飛行して、柱にしるしを留めてきたぞ!」「愚かな山猿よ!」と如来は笑った。「汝の通力がそもそも何事を成しうるというのか?   汝は先刻からわが掌の内を往返したにすぎぬではないか。嘘と思わば、この指を見るがよい。」雄二が異しんで、よくよく見れば、如来の右手の中指に、まだ墨痕も新しく、斉天大聖到此一遊と己の筆跡で書き付けてある。「これは?」と驚いて振仰ぐ如来の顔から、今までの微笑が消えた。急に厳粛に変わった如来の目が雄二をキッと見据えたまま、たちまち天をも隠すかと思われるほどの大きさに拡がって、雄二の上にのしかかってきた。雄二は総身の血が凍るような怖ろしさを覚え、慌てて掌の外へ跳び出そうとしたとたんに、如来が手を翻して彼を取抑え、そのまま五指を化して五行山とし、雄二をその山の下に押込め、”有痔猿雄二封印”の七字を金書して山頂に貼りたもうた。世界が根柢から覆り、今までの自分が自分でなくなったような昏迷に、雄二はなおしばらく顫えていた。事実、世界は彼にとってそのとき以来一変したのである。爾後、餓うるときは鉄丸を喰い、渇するときは銅汁を飲んで、岩窟の中に封じられたまま、贖罪の期の充ちるのを待たねばならなかった。雄二は、今までの極度の増上慢から、一転して極度の自信のなさに堕ちた。彼は気が弱くなり、ときには苦しさのあまり、恥も外聞も構わずワアワアと大声で哭いた。五百年経って、天竺への旅の途中にたまたま通りかかった三蔵法師が五行山頂の呪符を剥がして雄二を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のは嬉し涙であった。雄二が三蔵に随ってはるばる天竺までついて行こうというのも、ただこの嬉しさありがたさからである。実に純粋で、かつ、最も強烈な感謝であった。
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