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「〝激変〟中央アジアと日本」NHK②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/06/23 01:15 投稿番号: [92980 / 118550]
(シャドラエフ教授:地域経済研究所)
『ロシアは対米関係が冷える中、中国との協力を選択せざるをえません。
さもなくば、中央アジアに対してロシアは影響力を失ってしまいます』

ロシアの中央アジア戦略は攻めの政策のようにもみられますが、
こちらでみていますとむしろ自国の安全保障を考えた守りの戦略だと言えます。
それは中央アジアは長く、ロシアの柔らかい脇腹と言われるように、
イスラム過激派の浸透やあるいは中央アジアでの騒乱は
直ちにロシアの安全保障を危うくします。
つまりそこでの影響力を維持することによる利益というよりも、
そこでの安定がロシアの安全保障に直接結び付くと考えているのでしょう。

中央アジアと一言で言われますが、重要なのは、その多様性です。
外交でも決して一様ではありません。
今ロシアとの関係を強化しているのはウズベキスタンです。
カザフスタンは欧米との良好な関係を維持しつつ、
同時に中国との関係強化が目立っています。
エネルギーを軸としたバランス外交と言えます。
ロシアと同盟関係を結ぶタジキスタンにしても、
国境警備ではアメリカの支援を受けるなど、
したたかな外交を続けています。
中央アジアといいましてもそれぞれの国ごとに、
アメリカ、ロシア、中国との関係は必ずしも一様ではありません」


瀬川明成記者
中央アジア+日本の外相会議
(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン)
地域の共通の課題への取り組みをを行動計画としてまとめました。
・アフガニスタンからの麻薬やテロリストの流入を防ぐ為、国境管理を強化
・中央アジアからアフガニスタンを経由してインド洋に繋がる輸送ルートの整備

石川一洋支局長は、
「ロシアは、日本は協力できるパートナーだと考えているでしょう。
日本は米中と異なり、覇権という面での争いには関与しないからです。
ただ少し気になるのは日本外交の継続性という問題です。
97年にはロシアとシルクロード外交を標榜
日本の政権が交替しようと、戦略的な関与は決して変わらないという
強い意志がいまひとつ感じられません。
覇権は求めずとも、この地域に日本が関与することで、
対ロシア、対中国外交でも有効です。
特に今回アフガニスタンをオブザーバーとして招いた訳ですが、
今後中央アジアからアフガニスタンやパキスタン、インドに向かう
南への輸送ルートを日本が支援することは、
一つは中央アジア諸国の利益に大変叶うことであると思いますし、
同時にロシア、中国も大きな関心を抱いています。
特にロシアは天然ガスのパイプラインの南ルートに対しては、
強烈な警戒感を抱いていますが、同時にロシアにとってもそのルートは、
成長するインド市場への直接のルートともなるだけに、
日本にとっては、大変面白い外交カードともなると思います」
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