対イラク武力行使

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イラク戦争以前に

投稿者: bakayuumongabakajyai 投稿日時: 2006/01/13 20:08 投稿番号: [86835 / 118550]
アメリカのイラク侵攻計画の不備を早くから指摘していた酒井啓子さんの、論文がPDFで読めるので興味のある方はどうぞ。


http://www.jiia.or.jp/pdf/global_issues/h14_iran/sakai.pdf


これは勿論、イラク戦争以前に書かれたものであるが、今読んでもアメリカのイラク復興計画がアメリカへ留学していたバース党出身の反体制派たちのあやふやな情報に依拠されたものが前提になっていることへの疑問は、国連安保理に提出したCIAのイラクのWMD情報の不確かさに表されるようにその大部分は功を急いたこれらの反体制派たちの独自情報を鵜呑みにあえてしたアメリカ諜報部の大失態を責任回避し続けてきた現政権中枢の性格を現しているといってなんら差し支えなかろう。
フセイン体制をイラクから取り除くこととに加え、官僚機構や社会生活に根をはったバース党の解体まで手をつけることはイラク国民の生活基盤やインフに手を突っ込むことであり容易ではないことや、政体を一新し一から政府の樹立までをアメリカがフォロワーしていくことになると更にイラク国内の反フセイン派の軍人グループや宗派層レベルでの群雄割拠がアメリカの思惑を超えたところで展開されるであろうことなど、この時点で分析していたことは現在のイラクの状況を省みれば充分に得心がゆくものである。

特に暫定政府樹立後のアメリカの勢いの強かった頃のイラク反体制派のチャラビやアラウィといった連中はほとんど今では政権の蚊帳の外に置かれているといってよく、最大部族の土着スンニ派のドレイミがシーア、クルド、の間に割って入ってきたことは、サダム時代には反目していたスンニ派最大部族が武装勢力に一定の抑えが利く勢力としてシーア派も無視できなくなってきたということであろう。当初、世俗派のスンニ取り込みを考えていたアメリカとしてはこれは計算違いということになろう。

ところでこのような非常に幼稚くさいアメリカの占領政策に疑問を呈している酒井さんだが、一方ではかつての宗主国だったイギリスの関与にアメリカの拙劣な政策の補完を促しているが、あまりのブッシュたちのお粗末振りに業を煮やしたブレアたちが諌言したところで馬の耳に念仏だったことは周知のことで貧乏くじをひいたと言い訳することも適わず今や一蓮托生と気持ちを固めた感がある。

にしても二期目のブッシュ政権においてはラムズフェルドやチェイニーのような好戦派ではなくライスのようにリアリスト保守のような現実路線に即さざるをえないことを考慮したうえでイラク戦略の出口を模索しているわけで、となるとイラン対策でまたそぞろウラン濃縮問題で国連安保理採択でイランに圧力をかけ、武力制裁かとの憶測もとぶけれどもそこまでの余力が今のアメリカ、同盟国にあるわけもなく、安保理を挿んで互いの条件闘争に落ち着く可能性が高かろうという気がする。
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