対イラク武力行使

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「選挙で浮き彫りになる宗派亀裂」酒井啓子

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/01/08 21:04 投稿番号: [86568 / 118550]
「選挙で浮き彫りになる宗派亀裂」酒井啓子(世界2月号)

「スンナ派政治家の登用が一見、スンナ派住民の民意代弁の目的の為に
進められているように見えながら、実際には移行政府および米政権の目的は
別のところにあったということである。それは、スンナ派政治家の登用を通じて
相続くスンナ派住民居住地域での反米・反政府武装活動をいかに制御できるか、
ということであった」

「(2005年)3月の時点で既に、クルド側が地方政府の財政的配分比率を三割と
要求するなど、自治の追求はパイの取り合いの問題でもあった」
「これまでも、南部シーア派諸県の中でも油田地域の県のみがまとまって
地方政府を樹立する自治案は、さまざまな政治家によって提示されてきた。
七月にバスラ県知事が、『バスラ県に石油収入が配分されない場合、
石油労働者はストに突入せよ』といった発言を行った」
・八月十一日SCIRIが「南部全体をまとめた地方自治政府の設置」を公表
「中・西部のスンナ派居住地域が財政的に極めて不利になることが、
近い将来の帰結として想定されるようになった」

憲法条文では、
「自治地域は県住民の十分の一以上、
ないし県評議会委員の三分の一以上の要望で設置提案が可能」
「地方の義務と責任に見合うよう、地方の資源保有や需要、人口を配慮して
連邦政府は地方政府に対して公正に配分する」と規定されている。

憲法草案「イラク・イスラム党の支持基盤であるディヤーラ県では51%が賛成」

  <イラク合意戦線>:(イスラム色が強い)
・イラク・イスラム党
・「スンナ派会議」アドナン・ドレイミ(スンナ派ワクフ(宗教財産)局長)

  <イラク国民対話戦線>:(キリスト教政党も含め、世俗ナショナリズム色)
・「国民対話評議会」サーレフ・ムトラク(元バアス党員)
・アラブ民主戦線

  <イラク・リスト>
・アラウィ
・ヤワル元大統領、パチャーチ

「スンナ派社会が政治的一体性を持たず宗派として代表制を
確立してこなかったことの影響は、こうした分裂立候補に如実に現れている」

「七月にはバグダード市長が解任され、バドル組織出身者に交替」

「スンナ派政党の存在は、こうした与党の暴走に歯止めをかける意味でも、
重要な役割が期待される」

イラク統一同盟140議席
  <国内組>
・サドル派:21議席
・ファディーラ党:9議席
  <海外亡命組>
・ダアワ党:15議席
・SCIRI:18議席


  <私の感想>
  一言でアラブ・スンナといっても、大きく分けて
・宗教派
・世俗派
  と、分かれる訳だし、
世俗派は、更に
・(バース主義を含めて)各種アラブ民族主義
・民主主義派
  と、更に細分化していく。
担い手も
・労働組合員
・学生
・商業経営者
・小作農民
  等々と更に細分化していく。

ただでさえ人口二割の少数派なのだから、
細分化せず、
二つの政治勢力でまとまったとも言えるかもしれない。
同じく人口二割のクルドも、二大政党でまとまっている。
クルドの二大政党はいずれも世俗派だが、
クルドの宗教勢力は、
穏健派は自治政府内で合法活動を行い、
過激派はアンサール・アル・スンナとなって
アルカイダ系になってしまっている。
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