何だか不吉な予想が・・・
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2005/12/17 22:12 投稿番号: [85735 / 118550]
長いので、リンクから全文をどうぞ。
★米軍のイラク撤退
2005年12月13日 田中 宇
▼イラク戦争は「神の意志」?
・・
▼米軍撤退とともにイラク軍も壊滅?
・・
しかし実は、イラク軍の強化は、うまく行きそうもない。
・・
イラク軍のうち115分の1の兵力しか独力で戦えないのだから、米軍が撤退したら、イラクはすぐにゲリラの圧勝となり、アメリカが作った政権も倒されかねない。
・・
また、北部のクルド人地域の多くも、クルド人の準軍隊(ペシュメガ)に、すでに治安維持が移管されている。(関連記事)
シーア派の民兵は、サドル師ら反米的な聖職者が率いている。
スンニ派の民兵は、かつてフセイン政権時代に軍人や秘密警察員だった人々で構成されている。
クルド人のペシュメガも10年以上の歴史を持ち、イスラエルから秘密裏に訓練され、かなりの軍事力を持っている。
米軍が撤退すると、新生イラク軍は雲散霧消し、シーア、スンニ、クルドの3つの民兵団に分散吸収される可能性が強い。(関連記事)
アメリカは2003年夏ごろから新生イラク軍の募集や訓練を本格化しており、訓練期間はすでに2年に及んでいるが、戦えるイラク軍を作れていない。
【その理由は、新生イラク政府が侵略者アメリカの傀儡だとイラク人から見られているためである。】(関連記事)
・・
なぜ失敗すると分かっている戦略が打ち出されるかといえば、すでに述べたように、米軍がもう今の駐留兵力数を維持できない状態になっているからである。
おそらく米政府は、新生イラク軍の創建がろくに実現できなくても「創建できた」ことにして、マスコミに歪曲した情報を流し、米軍撤退を実施するつもりだろう。(関連記事)
▼ベトナム型の空爆作戦でさらに泥沼化か
米軍の大半が撤退すると、アメリカはイラクでの戦争を終えるのかというと、そうではない。撤退するのは地上軍である。
米軍は、地上軍を撤退させた後、主要な戦法を戦闘機による空爆に切り替え、ゲリラと戦い続けるのではないかと予測されている。(関連記事)
戦争が泥沼化して米国内で反戦気運が高まったことを受けて、地上軍を撤退させ、主力を空軍による空爆にするという転換は、アメリカが1970年代にベトナム戦争のときに行ったのと同じものである。
・・
こうした懸念があるため、米空軍は、イラク軍が標的設定をする空爆作戦に反対している。
だが、ブッシュ政権の中枢が、空軍の反対を聞き入れるかどうかは分からない。ブッシュが地上軍の撤退後は空爆を中心にすると決めた場合、イラク戦争はますます凄惨なものになっていくだろう。
▼米イラク撤退で中東は大混乱になる?
米軍が今立てられている計画のとおりに撤退するかどうか、地上軍の撤退後に空爆作戦をやるかどうか、まだ分からない。
しかし、もはやアメリカは、攻撃方法が巧妙になり、活発化しているゲリラを退治するだけの兵力と時間の余裕がなく、イラクで勝つ(イラクを安定化させた後、市民から好感を持たれつつイラクを去る)ことは不可能である。
敗北して撤退する道しか残されておらず、撤退するまでにどの程度あがくか、という選択肢があるだけだ。(関連記事)
アメリカがイラクで敗北すると、イスラム世界の反米勢力に勢いがつき、
中東全域の親米政権に大きな悪影響を与えることになる。イスラエルのほか、エジプト、サウジアラビア、クウェート、ヨルダン、パキスタンなどがそうである。(関連記事)
イスラエルではすでに、早くからアメリカの敗北を予期していたと思われるシャロン首相が、国家の存続を賭け、イスラム諸国との敵対関係を緩和させようとしており、シャロンは右派のリクードを飛び出し、中道派の新政党カディマを作った。(関連記事)
エジプトでは、先の選挙で過激派のイスラム同胞団が健闘し、ムバラク政権の存続を潜在的に脅かし始めている。また大産油国であるサウジアラビアが不安定になると、石油価格がさらに高騰する。
アメリカの政府と政界はイラクをどうするかという件で手一杯で、他のことを進める余裕がない。
アメリカは国際社会の主導権を握らない傾向が強まり、空白を埋めるかたちで中国やロシアの覇権力が強まりそうである。
中東が今後どうなっていくか、米政界の動きと合わせ、目が離せなくなっている。(
http://tanakanews.com/f1213Iraq.htm
★米軍のイラク撤退
2005年12月13日 田中 宇
▼イラク戦争は「神の意志」?
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▼米軍撤退とともにイラク軍も壊滅?
・・
しかし実は、イラク軍の強化は、うまく行きそうもない。
・・
イラク軍のうち115分の1の兵力しか独力で戦えないのだから、米軍が撤退したら、イラクはすぐにゲリラの圧勝となり、アメリカが作った政権も倒されかねない。
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また、北部のクルド人地域の多くも、クルド人の準軍隊(ペシュメガ)に、すでに治安維持が移管されている。(関連記事)
シーア派の民兵は、サドル師ら反米的な聖職者が率いている。
スンニ派の民兵は、かつてフセイン政権時代に軍人や秘密警察員だった人々で構成されている。
クルド人のペシュメガも10年以上の歴史を持ち、イスラエルから秘密裏に訓練され、かなりの軍事力を持っている。
米軍が撤退すると、新生イラク軍は雲散霧消し、シーア、スンニ、クルドの3つの民兵団に分散吸収される可能性が強い。(関連記事)
アメリカは2003年夏ごろから新生イラク軍の募集や訓練を本格化しており、訓練期間はすでに2年に及んでいるが、戦えるイラク軍を作れていない。
【その理由は、新生イラク政府が侵略者アメリカの傀儡だとイラク人から見られているためである。】(関連記事)
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なぜ失敗すると分かっている戦略が打ち出されるかといえば、すでに述べたように、米軍がもう今の駐留兵力数を維持できない状態になっているからである。
おそらく米政府は、新生イラク軍の創建がろくに実現できなくても「創建できた」ことにして、マスコミに歪曲した情報を流し、米軍撤退を実施するつもりだろう。(関連記事)
▼ベトナム型の空爆作戦でさらに泥沼化か
米軍の大半が撤退すると、アメリカはイラクでの戦争を終えるのかというと、そうではない。撤退するのは地上軍である。
米軍は、地上軍を撤退させた後、主要な戦法を戦闘機による空爆に切り替え、ゲリラと戦い続けるのではないかと予測されている。(関連記事)
戦争が泥沼化して米国内で反戦気運が高まったことを受けて、地上軍を撤退させ、主力を空軍による空爆にするという転換は、アメリカが1970年代にベトナム戦争のときに行ったのと同じものである。
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こうした懸念があるため、米空軍は、イラク軍が標的設定をする空爆作戦に反対している。
だが、ブッシュ政権の中枢が、空軍の反対を聞き入れるかどうかは分からない。ブッシュが地上軍の撤退後は空爆を中心にすると決めた場合、イラク戦争はますます凄惨なものになっていくだろう。
▼米イラク撤退で中東は大混乱になる?
米軍が今立てられている計画のとおりに撤退するかどうか、地上軍の撤退後に空爆作戦をやるかどうか、まだ分からない。
しかし、もはやアメリカは、攻撃方法が巧妙になり、活発化しているゲリラを退治するだけの兵力と時間の余裕がなく、イラクで勝つ(イラクを安定化させた後、市民から好感を持たれつつイラクを去る)ことは不可能である。
敗北して撤退する道しか残されておらず、撤退するまでにどの程度あがくか、という選択肢があるだけだ。(関連記事)
アメリカがイラクで敗北すると、イスラム世界の反米勢力に勢いがつき、
中東全域の親米政権に大きな悪影響を与えることになる。イスラエルのほか、エジプト、サウジアラビア、クウェート、ヨルダン、パキスタンなどがそうである。(関連記事)
イスラエルではすでに、早くからアメリカの敗北を予期していたと思われるシャロン首相が、国家の存続を賭け、イスラム諸国との敵対関係を緩和させようとしており、シャロンは右派のリクードを飛び出し、中道派の新政党カディマを作った。(関連記事)
エジプトでは、先の選挙で過激派のイスラム同胞団が健闘し、ムバラク政権の存続を潜在的に脅かし始めている。また大産油国であるサウジアラビアが不安定になると、石油価格がさらに高騰する。
アメリカの政府と政界はイラクをどうするかという件で手一杯で、他のことを進める余裕がない。
アメリカは国際社会の主導権を握らない傾向が強まり、空白を埋めるかたちで中国やロシアの覇権力が強まりそうである。
中東が今後どうなっていくか、米政界の動きと合わせ、目が離せなくなっている。(
http://tanakanews.com/f1213Iraq.htm
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