対イラク武力行使

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食人が大衆運動化する国

投稿者: ganbare_doratyan 投稿日時: 2005/11/02 21:25 投稿番号: [83807 / 118550]
映画「古井戸」で農村の水争いをテーマに、現代中国のしたたかな古さを描いた作家鄭義は、天安門事件後、地下に潜行した。
中国各地で三年間逃亡生活を送ったのち、九二年三月妻北明とともに九三年一月アメリカに亡命した。
亡命後に出版した二冊は中国社会主義の無残を描ききって余すところがない。
一冊は『歴史の一部分:永遠に投函できない一一通の手紙』(台北、万象図書股有限公司、一九九三年三月)、もう一冊は『紅色紀年碑』(台北、華視文化公司、一九九三年七月)である。
前者は逃亡者たる著者が身代わりとして囚われた妻に宛てる形で書いた一一通の書簡体風エッセイ集である。藤井省三監訳『中国の地の底で』(朝日新聞社、一九九三年一〇月)は、原書の約六割を訳出したもの。
鄭義は文化大革命を「支配者の文革」と「民衆の文革」に分ける。
毛沢東が権力闘争のために人民を利用したことが前者であるが、このとき人民もまた毛沢東の権威を利用して、それぞれの造反を行なった。
藤井は鄭義の「二つの文革」論に依拠して、ベストセラー『ワイルド・スワン』(張戎の自伝、講談社)は毛沢東による人民の利用のみを強調した通俗文革論だ。
張承志による回想『紅衛兵の時代』(岩波新書)は高級幹部子弟(すなわち「老紅衛兵」)であった著者が「平民紅衛兵」(造反派)の掲げた民主的要素を借りて自己正当化を図ったものだ、と巧みに位置づけている。
鄭義の一一通の手紙の圧巻は第八、九信で、そこには文革期に広西チワン族自治区で発生した大規模な食人事件(カニバリズム)が描かれている。
文革期の食人事件は、こっそりとおそるおそる食べ出した開始期、鳴りもの入りで行なわれた高潮期、そして食人が大衆運動化した終末期の三段階に分けられるが、このおぞましい事件は共産党の「反人類的暴行の行き着く果て」であった、と鄭義は結論する。
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