放屁オバサン 秋の特別編
投稿者: from_east_coast_25 投稿日時: 2005/09/19 23:51 投稿番号: [80571 / 118550]
あるところに放屁ママさんというひとがいました。
紺のワンピに赤いパンプス。性格は、いわゆる『京女』とは言いがたい。京都在住とありますが、きっと若狭湾の方にちがいない。^^;
さて、ママさんの趣味はパチンコです。そして愛読書は『月刊 パチスロ攻略マガジン』。ある日、その最新号に近所のパチンコ屋が載っているのを見つけました。もしそのパチンコ屋に誰よりも早く並んで、一番いい台に座れば確実に勝つことができる。カリスマ・パチプロがそう書いている。
ニヤリ。ママさんは、母親がこつこつ貯めた貯金を思い出しました。
『あのお金、ちょっとの間貸してくれない?郵便局に預けておいても利子なんか少ししか付かない。私が倍にして返すから。』
普段からパチンコで負けてばかりいるママさんは、大きな賭けに出ようとします。
「でもねえ、失敗する可能性もあるんでしょう?」
さすがに母親は心配しています。
『大丈夫。私の情報は親方日の丸、信頼できる情報筋。間違いないんだよ!ぶりっ。』
思わずオナラが出てしまうほど力説しています。いったいその自信はどこから来るのでしょうか。
「あなたの理屈は判るけど、それはすべてうまく言ったときの話、つまりベストシナリオでしかない。」
『何言ってるの?失敗を恐れては改革はできない。私たちは今の生活を改革しなければならないのよ。ウジャウジャ生産性のない批判ばかりしても前に進まない。ぶりぶりっ。』
早くしないと開店の時間になってしまいます。時間がない。しかし母親はなかなか首を縦にふりません。
「大事なことは、あのお金はそいうことに使ってはイケナイお金だと言うこと。」
『じゃあどうしろって言うの?何もしなければ私たちの生活はいずれ破綻するのよ。難破しかけた船に、今なお安全を期待してすがりつくのは甘ったれ能なし。思考停止した臆病者だよ。ぶりぶりぶりっ。』
ママさんは次第にイライラしてきました。しかしここでビシッと言われます。
「あなたが毎月パチンコに使っているお金をマズ減らしなさい。それからヒタイに汗して働くのが筋です。」
『...』
痛いところを突かれて言葉につまるママさん。でも、あのカリスマ・パチプロが書いているのだから間違いないハズ。どうにかして強行突破しなければ間に合わない。
『こうなったら多数決で決めましょう。それなら文句ないでしょ。はい、賛成の人!...私と、バッタA、バッタB、バッタC、...』
バッタ達がイヤイヤ手を挙げています。どうやらバッタ達は、反対したら刺客を送るぞ、と脅されたようです。
『賛成多数ね!!正義は勝つ!!! じゃあ、行って来ま〜す。』
「コラッ、待ちなさい。ゲホゲホ。」
...
それから数日。
多数決のとき賛成したバッタ達は、一匹、また一匹と食べられていきました。
『賛成したお前たちが悪いんだよ』
スッテンテンになったママさんが、食費にもこと欠くようになり、文字通り「食い物にされた」のです。そして数年後、路上生活をするこの親子を見かけたという噂だけが残りました。
おわり
紺のワンピに赤いパンプス。性格は、いわゆる『京女』とは言いがたい。京都在住とありますが、きっと若狭湾の方にちがいない。^^;
さて、ママさんの趣味はパチンコです。そして愛読書は『月刊 パチスロ攻略マガジン』。ある日、その最新号に近所のパチンコ屋が載っているのを見つけました。もしそのパチンコ屋に誰よりも早く並んで、一番いい台に座れば確実に勝つことができる。カリスマ・パチプロがそう書いている。
ニヤリ。ママさんは、母親がこつこつ貯めた貯金を思い出しました。
『あのお金、ちょっとの間貸してくれない?郵便局に預けておいても利子なんか少ししか付かない。私が倍にして返すから。』
普段からパチンコで負けてばかりいるママさんは、大きな賭けに出ようとします。
「でもねえ、失敗する可能性もあるんでしょう?」
さすがに母親は心配しています。
『大丈夫。私の情報は親方日の丸、信頼できる情報筋。間違いないんだよ!ぶりっ。』
思わずオナラが出てしまうほど力説しています。いったいその自信はどこから来るのでしょうか。
「あなたの理屈は判るけど、それはすべてうまく言ったときの話、つまりベストシナリオでしかない。」
『何言ってるの?失敗を恐れては改革はできない。私たちは今の生活を改革しなければならないのよ。ウジャウジャ生産性のない批判ばかりしても前に進まない。ぶりぶりっ。』
早くしないと開店の時間になってしまいます。時間がない。しかし母親はなかなか首を縦にふりません。
「大事なことは、あのお金はそいうことに使ってはイケナイお金だと言うこと。」
『じゃあどうしろって言うの?何もしなければ私たちの生活はいずれ破綻するのよ。難破しかけた船に、今なお安全を期待してすがりつくのは甘ったれ能なし。思考停止した臆病者だよ。ぶりぶりぶりっ。』
ママさんは次第にイライラしてきました。しかしここでビシッと言われます。
「あなたが毎月パチンコに使っているお金をマズ減らしなさい。それからヒタイに汗して働くのが筋です。」
『...』
痛いところを突かれて言葉につまるママさん。でも、あのカリスマ・パチプロが書いているのだから間違いないハズ。どうにかして強行突破しなければ間に合わない。
『こうなったら多数決で決めましょう。それなら文句ないでしょ。はい、賛成の人!...私と、バッタA、バッタB、バッタC、...』
バッタ達がイヤイヤ手を挙げています。どうやらバッタ達は、反対したら刺客を送るぞ、と脅されたようです。
『賛成多数ね!!正義は勝つ!!! じゃあ、行って来ま〜す。』
「コラッ、待ちなさい。ゲホゲホ。」
...
それから数日。
多数決のとき賛成したバッタ達は、一匹、また一匹と食べられていきました。
『賛成したお前たちが悪いんだよ』
スッテンテンになったママさんが、食費にもこと欠くようになり、文字通り「食い物にされた」のです。そして数年後、路上生活をするこの親子を見かけたという噂だけが残りました。
おわり
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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