対イラク武力行使

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中東のシーア派の実相

投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2005/08/02 23:36 投稿番号: [76402 / 118550]
【ルモンド・ディプロマティーク】より・・

アハマド・サラマティアン(Ahmad Salamatian)

元イラン議員

訳・岡林祐子


  2005年1月30日の選挙で、大アヤトラ・サイイド・アリ・シスタニ師(1)を後ろ盾とする連合名簿が勝利して以来、

アラブ世界の王室、政府、そしてメディアが「シーア派三日月地帯」の影に怯えている。

シーア派地域はレバノンの山岳地帯からイラン北東部ホラサン地方の山間部にかけて、メソポタミア地方、ペルシャ湾岸(とくにサウジアラビア東部の産油地域)、イラン高原にまで広がっている。

この脅威論の出所は、主にアメリカの戦略研究所である。


この「シーア派勢力」は、かつての敵との実際の、あるいは推定上の同盟相手として、立ち向かうべき敵、はねつけるべき脅威、叩きつぶすべき陰謀など、中東の豊かな想像力をかきたてる敵の殿堂に名を連ねるようになった。

  しかし、この地域の情勢や、イランの宗教者による現政権を少しでも観察すれば、性急な一般化はおのずと避けられ、中東のシーア派が一枚岩ではないことが見えてくるだろう。

  たとえば、イラクとレバノン、また、ある意味ではバーレーンにおいても、シーア派が国政上の代表権の拡大を求めているのは事実である。

しかし、そこに読み取るべきは、長い間軽んじられ、さらには迫害され、宗教による人や組織のつながりが共同体の結束を固めると考える多数派住民の要求なのだ。

  サウジアラビアでは事情が異なる。

異端として弾圧され、基本的な人権と自由を奪われてきた少数派のシーア派が動きだしている。

パキスタンとアフガニスタンにおいてもそれは同じだが、別の要素も働いている。

ワッハーブ派を奉じ、積極行動路線をとるスンニ派の原理主義者が、シーア派の特殊な教義を異端として非難していることが、シーア派内部の結束を強めてきた。

イランの状況はまったく別である。イラン革命(1979年)およびイラン・イラク戦争(1980〜88年)を経て誕生した権威主義的な政権は、政権への反発を強める社会に手を焼いている。

  イラン大統領のモハンマド・ハタミ師は、2005年4月のパリ訪問の際に、自分の改革路線が失敗だったことを躊躇なく認め、

「宗教そのもの、そして宗教と普通選挙の関係に新たに民主的な解釈を与えない限り、宗教権力というものは民主的な方向に改革され得るものではない」と明言した。

「キリスト教およびキリスト教会の歴史」から得たというこの教訓は「宗教者が体制を支持し、公務員と化す方向に傾きがちなスンニ派イスラムの歴史に照らしても明らかである」。

彼はさらに一抹の悔しさを滲ませながら、この経験から「簒奪によって樹立された政権に対する反発が強く、正義の理念を深く組み入れており、規律の埒外にいられるという幻想を抱いていたシーア派についても」まったく同じ結論に至ったとする。

そして最終的に、超俗的な正統性を標榜するいかなる政治体制においても、政権を担う者たちの一部が「一連の伝統や特権に認められる(と彼らが言うところの)神聖さを守るという口実のもとに、あらゆる民主的な変化を妨げる力を持っている」ことを認めた。

・・・・

http://diplo.jp/articles05/0507-3.html
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