新機能主義とEU>ライターさん
投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/06/16 18:48 投稿番号: [73585 / 118550]
はなから電波だと仰っているので突っ込まなくてもいいのかもしれないのですが…。ヨーロッパ統合の動きを誤解されているかもしれませんので一応お話しします。
まずヨーロッパ統合は安全保障分野を想定したものではありません。あくまで経済分野です。
理念は、経済の協力関係を過密にすることで、EU内の諸国間で戦争が起きるとかえってデメリットが生じる体制を作り出すことにあります。
経済などの非政治的分野(経済を非政治的分野としない説も有力ではありますがとりあえず分かりやすくしたいので非政治的分野としときます)における協力関係の構築を、安全保障などの政治的分野にも「波及(スピルオーバー)」させるということがEUの前身であるECSC当時からの一貫した姿勢であると考えられています。
上のような現象を理論として説明しているものにエルンスト・ハーストらの「新機能主義」があり、EUの動向は、概ね「新機能主義」における説に沿った形で説明できると評価されています。
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「新機能主義」
非政治的な領域における協力関係構築の動きが、政治的領域にも波及するという
「スピルオーバー仮説」を土台とする立場。
「機能主義」とは異なり、政治的領域と非政治的領域をきれいに分けるような前提を持たない。
「新機能主義」は将来的に制度としての超国家機構の創設を目標としており、
国家主権の制約も可能であるとの考えに立つ。
したがって、既存の国家間による枠組みを次第に弱めていき、
制度としての統合の志向を想定している。
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EUを進展させる土台となっている理念の求心力は我々の想像を超えているところがあり、単純なリアルポリティックスでは分析できないのです。
そうした理念をヨーロッパの人たちは漠然とであっても理解し、共有してはいますので、エトさんご紹介のユーロバロメーターで示されている世論結果になるのは、別に特殊な事態でもなんでもないわけです。現在は単にEU憲法をめぐる総論賛成、各論反対の姿勢が如実にあらわれているだけでしょうし、もっと言ってしまうと、単純にEU憲法の規定が非常に分かりにくく、民心をつかめなかっただけともいえます。
よく分からんものには簡単に賛成票は投じられんってことでしょう。
EUの統合と拡大の深化の動きは、困難に遭っても、停止するということはないと思いますね。ウータンのノンフィクション・エッセイは相変わらずで、EUを覇権拡大としているところ、完全にEUの動機を読み誤っているところが笑えますけど。ま、所詮はノンフィクション・エッセイストのウータンですから、エンターテイメントとして読む分にはいいんですけどね。
詳しくはアセアンさんのBBSの「欧州を考える」トピにも書きましたので参考にしていただけたら幸いです。
まずヨーロッパ統合は安全保障分野を想定したものではありません。あくまで経済分野です。
理念は、経済の協力関係を過密にすることで、EU内の諸国間で戦争が起きるとかえってデメリットが生じる体制を作り出すことにあります。
経済などの非政治的分野(経済を非政治的分野としない説も有力ではありますがとりあえず分かりやすくしたいので非政治的分野としときます)における協力関係の構築を、安全保障などの政治的分野にも「波及(スピルオーバー)」させるということがEUの前身であるECSC当時からの一貫した姿勢であると考えられています。
上のような現象を理論として説明しているものにエルンスト・ハーストらの「新機能主義」があり、EUの動向は、概ね「新機能主義」における説に沿った形で説明できると評価されています。
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「新機能主義」
非政治的な領域における協力関係構築の動きが、政治的領域にも波及するという
「スピルオーバー仮説」を土台とする立場。
「機能主義」とは異なり、政治的領域と非政治的領域をきれいに分けるような前提を持たない。
「新機能主義」は将来的に制度としての超国家機構の創設を目標としており、
国家主権の制約も可能であるとの考えに立つ。
したがって、既存の国家間による枠組みを次第に弱めていき、
制度としての統合の志向を想定している。
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EUを進展させる土台となっている理念の求心力は我々の想像を超えているところがあり、単純なリアルポリティックスでは分析できないのです。
そうした理念をヨーロッパの人たちは漠然とであっても理解し、共有してはいますので、エトさんご紹介のユーロバロメーターで示されている世論結果になるのは、別に特殊な事態でもなんでもないわけです。現在は単にEU憲法をめぐる総論賛成、各論反対の姿勢が如実にあらわれているだけでしょうし、もっと言ってしまうと、単純にEU憲法の規定が非常に分かりにくく、民心をつかめなかっただけともいえます。
よく分からんものには簡単に賛成票は投じられんってことでしょう。
EUの統合と拡大の深化の動きは、困難に遭っても、停止するということはないと思いますね。ウータンのノンフィクション・エッセイは相変わらずで、EUを覇権拡大としているところ、完全にEUの動機を読み誤っているところが笑えますけど。ま、所詮はノンフィクション・エッセイストのウータンですから、エンターテイメントとして読む分にはいいんですけどね。
詳しくはアセアンさんのBBSの「欧州を考える」トピにも書きましたので参考にしていただけたら幸いです。
これは メッセージ 73582 (lighter101rethgil さん)への返信です.
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