山口二郎さんのHPから
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2005/04/23 23:47 投稿番号: [69369 / 118550]
イギリス留学近況報告2
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憎悪、恐怖の政治といえば、日本では対中関係が悪化して、世論も沸騰して
いるようですね。
こちらの新聞雑誌でも、日中問題は取り上げられていま
す。中国の膨張に対する警戒、日本のナショナリズムに対する不可解な感覚
という二つの要素がつりあっていて、どっちもどっちというのがこちらの見
方です。
第2次大戦の破壊からEUを作り上げたヨーロッパ人にとっては、隣国
同士がいがみ合うのはなんとも愚かしく見えるに違いありません。
私がこちらから見ていると、日本の政治家および外務省の決定的な愚かさを
感じます。
中国の反日行動の理由は、国連安保理の常任理事国入り、靖国参
拝、歴史教科書などだと聞いています。
これらはすべてつながっています。
中国や韓国が反対する中で常任理事国になれる道理がないのは子供にも分か
る理屈です。まず常任理事国になりたいなら、なぜ隣国を大事にしないのか
が不思議です。
【更に不可解なのは、小泉の靖国参拝です。】
そもそもUnited
Nationsを国際連
合と訳すのは日本人の勝手な理解で、UNは第2次大戦の連合国のことです。
現に中国語ではUNを連合国と訳しているはずです。
つまり、国連は第2次大戦に勝利した連合国が、ドイツや日本による蛮行を繰り返させないために、戦後処理の枠組みとして作り出したものです。
【戦後処理といえば、東京裁判もそ
の一つです。】
戦争を引き起こした日本の指導者の罪を認めることは、第2次大戦の戦後処理の一つの柱だったわけです。
だとすると、
【A級戦犯を祭っている
靖国神社に参拝することは、連合国による戦後処理を否定することでしかあ
りません。】
連合国による戦後処理を否定する日本がなぜUNの常任理事国にな
ろうとするのか。まったく矛盾した話です。
日本は、第2次大戦の戦後処理を受け入れて、国際社会の常識あるメンバーに
なるのか、戦後処理を否定して極東の不可解な国になるのか、今問われてい
るのです。
戦後60年たってもこの点の区切りがついていないのは、政治家と外交官の怠慢だと思います。
感情をコントロールしなければ他者との交際ができないのは、個人でも国家
でも同じです。小泉以外の指導者が早く日中間の軋轢を解消することが、日
本の国益にとって必要だと思います。
http://www.yamaguchijiro.com/
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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