靖国は古来の神道ではない
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2005/04/16 16:00 投稿番号: [68948 / 118550]
【2001年8月号
世界】
【教育基本法を変えてはならない
梅原 猛】
・・
そして、これは私の考え方ですが、明治以降の日本の天皇制は仏教的であるよりも多分にキリスト教的だったという気がします。
一神教的で、絶対的。
【靖国神道なんていうものは、国家主義に改造された神道で、とても伊勢神宮と一緒にできない。】
伊勢神宮の神道は御遷宮の儀式で明らかなように、生命の継続の崇拝を中心においているのです。
私は、中曾根内閣の設置した靖国懇談会で議論したときは、公式参拝には反対だったのですが、
【その理由は、靖国神道は日本の神道とは言えないのではないかということです。】
【例えば古事記には、出雲大社を伊勢神宮より大きくつくったとある。】
【出雲大社は自分たちがやっつけたかつての権力者を祀る神社です。その人たちの霊を慰める神社を自分たちの祖先の神社より大きくつくった、それが日本の神道なのです。】
もしそれを近代に生かすのだったら、まず日本のした戦争の犠牲になった中国や韓国の人たちのための神社をつくるべきです。
それから靖国神社をつくるならわかるけれど、
【そういう戦争で犠牲になった敵の人を祀る神社をつくらず、
自国のために死んだ人間を祀るなど、日本の神道の精神に背くというのが私の考えです。】
懇談会の中にも、宗教家など私の理論に賛成する人がだいぶんいたのですけれどね。
―― 靖国はずっと朝敵は祀らないのですね。
梅原 それで東条英機を、戦犯を祀った。私は戦争中、どうせいずれは靖国に行かにゃならないだろうが、彼らと一緒には行きたくないと思いましたね。
戦争が始まったということに関しては、いろいろ予測はあったのだからしかたないとしても、あの絶望的な戦いを継続した人は許せない。
そのために何百万人がむなしく死んだのですから。
特攻隊なんていうものを発明して、前途のある若い人を殺した。運動神経が鈍くて落ちましたが、私も特攻隊に志願しましたよ。
私は、靖国神社に、特攻隊に私たちを行かしめた人間と一緒に祀られたくないと思った。
―― 小泉首相は、苦しいときには特攻隊のことを思うと言い、八月には公式参拝を考えているようですが。
梅原 絶対にいけません。特攻隊に行こうと思った人間が言っているのです。
【特攻隊を発明したやつとは絶対一緒にいたくない、靖国には行きたくないというのが私たちの気持なんですよ。】
もう自分は死ぬよりしようがないけれど、早く戦争をやめたほうが日本人は助かるのに、こんなに命を無駄遣いした人間は許せない、そう思った人が靖国にたくさんいますよ。
小泉さんはだいぶ人気があるだけ危険ですね。だいたい首相に人気があるときにこそ危ないことが起こる。近衛も東条もそうですよ。
☆いまこそ「脱亜入欧」批判を
―― 世代が変わってみんな実際の戦争を知らないからこそ、小泉さんのような発言が出てきてしまう。靖国公式参拝や教育基本法の改正にしても、再び国家の存在が強く出されつつあるように感じます。
梅原 たいへん危険な動きです。私は、現在のいちばんの危険は、・・・・・
日本は近代化に成功する一方でアジア文明にも根ざしているのだから、米中の対立が起こったときにはその間に立って、仲介の役割をとるのが日本の使命ではないか」と言ったら、
ハンチントンは「それはあなたが首相にでもならない限り無理ですね」と笑いましたが(笑)。
小泉さんがとる路線はそういう対立を助長しますよ。平和憲法を守っていてこそ日本自身が対立の仲裁ができる地位にいることができるのです。
・・
近代の国民国家を超えた、新しい時代の国家理念、これこそ日本の憲法の理念なのです。
・・
私は、いま福沢諭吉の脱亜入欧論を批判しなくてはならないと思っています。
入欧については、民主主義など確かにいいことを言っている。しかし、アジアに対する侮蔑はどうしようもない。また福沢諭吉の道を進んだら危険です。
(どら・・福沢って産経新聞の元の新聞をつくったそうだ)
―― しかし日本はまた脱亜入欧の方向に向かっているようです。
梅原 だから日本ペンクラブとしてもきちんと発言していく必要を感じています。・・
私はイデオロギーを信じない。信じるのは私の思想のみです。もっと多くの日本人が自分の頭で物を考え、行動してほしいと思いますよ。(聞き手・編集部 岡本 厚)
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/con
【教育基本法を変えてはならない
梅原 猛】
・・
そして、これは私の考え方ですが、明治以降の日本の天皇制は仏教的であるよりも多分にキリスト教的だったという気がします。
一神教的で、絶対的。
【靖国神道なんていうものは、国家主義に改造された神道で、とても伊勢神宮と一緒にできない。】
伊勢神宮の神道は御遷宮の儀式で明らかなように、生命の継続の崇拝を中心においているのです。
私は、中曾根内閣の設置した靖国懇談会で議論したときは、公式参拝には反対だったのですが、
【その理由は、靖国神道は日本の神道とは言えないのではないかということです。】
【例えば古事記には、出雲大社を伊勢神宮より大きくつくったとある。】
【出雲大社は自分たちがやっつけたかつての権力者を祀る神社です。その人たちの霊を慰める神社を自分たちの祖先の神社より大きくつくった、それが日本の神道なのです。】
もしそれを近代に生かすのだったら、まず日本のした戦争の犠牲になった中国や韓国の人たちのための神社をつくるべきです。
それから靖国神社をつくるならわかるけれど、
【そういう戦争で犠牲になった敵の人を祀る神社をつくらず、
自国のために死んだ人間を祀るなど、日本の神道の精神に背くというのが私の考えです。】
懇談会の中にも、宗教家など私の理論に賛成する人がだいぶんいたのですけれどね。
―― 靖国はずっと朝敵は祀らないのですね。
梅原 それで東条英機を、戦犯を祀った。私は戦争中、どうせいずれは靖国に行かにゃならないだろうが、彼らと一緒には行きたくないと思いましたね。
戦争が始まったということに関しては、いろいろ予測はあったのだからしかたないとしても、あの絶望的な戦いを継続した人は許せない。
そのために何百万人がむなしく死んだのですから。
特攻隊なんていうものを発明して、前途のある若い人を殺した。運動神経が鈍くて落ちましたが、私も特攻隊に志願しましたよ。
私は、靖国神社に、特攻隊に私たちを行かしめた人間と一緒に祀られたくないと思った。
―― 小泉首相は、苦しいときには特攻隊のことを思うと言い、八月には公式参拝を考えているようですが。
梅原 絶対にいけません。特攻隊に行こうと思った人間が言っているのです。
【特攻隊を発明したやつとは絶対一緒にいたくない、靖国には行きたくないというのが私たちの気持なんですよ。】
もう自分は死ぬよりしようがないけれど、早く戦争をやめたほうが日本人は助かるのに、こんなに命を無駄遣いした人間は許せない、そう思った人が靖国にたくさんいますよ。
小泉さんはだいぶ人気があるだけ危険ですね。だいたい首相に人気があるときにこそ危ないことが起こる。近衛も東条もそうですよ。
☆いまこそ「脱亜入欧」批判を
―― 世代が変わってみんな実際の戦争を知らないからこそ、小泉さんのような発言が出てきてしまう。靖国公式参拝や教育基本法の改正にしても、再び国家の存在が強く出されつつあるように感じます。
梅原 たいへん危険な動きです。私は、現在のいちばんの危険は、・・・・・
日本は近代化に成功する一方でアジア文明にも根ざしているのだから、米中の対立が起こったときにはその間に立って、仲介の役割をとるのが日本の使命ではないか」と言ったら、
ハンチントンは「それはあなたが首相にでもならない限り無理ですね」と笑いましたが(笑)。
小泉さんがとる路線はそういう対立を助長しますよ。平和憲法を守っていてこそ日本自身が対立の仲裁ができる地位にいることができるのです。
・・
近代の国民国家を超えた、新しい時代の国家理念、これこそ日本の憲法の理念なのです。
・・
私は、いま福沢諭吉の脱亜入欧論を批判しなくてはならないと思っています。
入欧については、民主主義など確かにいいことを言っている。しかし、アジアに対する侮蔑はどうしようもない。また福沢諭吉の道を進んだら危険です。
(どら・・福沢って産経新聞の元の新聞をつくったそうだ)
―― しかし日本はまた脱亜入欧の方向に向かっているようです。
梅原 だから日本ペンクラブとしてもきちんと発言していく必要を感じています。・・
私はイデオロギーを信じない。信じるのは私の思想のみです。もっと多くの日本人が自分の頭で物を考え、行動してほしいと思いますよ。(聞き手・編集部 岡本 厚)
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/con
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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