対イラク武力行使

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イラク攻撃は間違いだった

投稿者: GivingTree 投稿日時: 2005/04/04 11:25 投稿番号: [68256 / 118550]
だが世界はいま団結を必要としており、それが戦争を始め・支持した者たちへの一時的な免罪符になっているに過ぎない。

●イラク攻撃は捏造された証拠から始まった

イラク攻撃が、暗号名「カーブボール」というアル中の元イラク軍人による捏造された証拠で始まったことは明らかなった。パウエル前国務長官は、この証言をもとにCIAに証拠映像を捏造させ、それを国連安保理の場で演説した。イラク攻撃を支持した国の多くは、この証拠を信じ、有志連合軍に参加した。

結果論(イラク選挙の成功など)でこの戦争を肯定しようとする人たちがいますが、戦争を始める根拠が安保理決議違反に基づいてない以上、そしてその決定的な証拠を安保理に提示できなかった以上、イラク攻撃はやはり過ちであったのであり、むしろ捏造した証拠により、安保理を離れたところで独自に攻撃を展開した英米は国際的な批難の矢面に立たされるべきでしょう。

●今こそ国際社会の協調が必要

ただ、いま現在国際社会は分断していられません。スーダン情勢、中台関係の緊張など、世界にはまだ不安要因が沢山あり、これについて世界は団結して取り組まなければなりません。

その象徴的な出来事として、スーダン政府軍の非人道的行為に対する国際刑事裁判所(ICC)への訴追付託決議案について、唯一反対していたアメリカがついに折れ、国際社会として協調してこの問題にあたる決意を示しました。このように協調的な姿勢を見せるアメリカを批判の的にすることは、国際社会にとって得策ではありません。

ライス国務長官になってから、アメリカはより頭脳的に巧みな外交戦術を展開するようになった気がします。実際、今回の安保理決議に関する外交交渉についても、次官級ではなく大臣級で協議が行われ、国家の最高意思のダイレクトな反映として今回の合譲歩に至りました。むろん、アメリカはしたたかにも、自らを含むICCの非締約国が確実にICCの訴追対象とならないように、免責規定を盛り込むことに成功はしています。これについては、人権保護団体などから批難轟々となっています。だがそれを差し引いても、アメリカがICCの権威を認め、ICCの有効性を認めたうえで付託決議を「棄権」した意義は大きい。

イスラエル批難決議についても拒否権を発動してきたアメリカが初めて、世界と歩を揃えて1つの目標のために我を捨て協調を重んじた。この意味は大きい。

●イラク戦争は間違いだった

英米が始めたイラク攻撃は、国際的に違法であり、またその手続きすら不当だった。それによってフセイン独裁政権は倒れ、形としてはイラクから独裁は消え、民主化を求めていた国外亡命イラク人を筆頭に、国家の再構築が行われる運びになった。そしてかろうじて総選挙が実施され、高い投票率を得て、国民議会のメンバーが選出された。

だがそれまで、女子供を含む多くの人々が犠牲になった。イラク市民だけでも軽く見積もって1万人以上、米兵士も1,500人以上が死亡している。この戦争に価値があったかのか、イラクの将来にとってよいものであったのか、それは生き残った人々たちがこれから紡ぐ新しいイラクの歴史が決める。だが、戦争を始めた当事者たちに、この戦争が正しかったかどうかを判断する資格はない。この戦争が捏造された証拠によって始められたものだと分かった以上、結果論のみでこの戦争を肯定することはできなくなった。

すべての戦争はやはり否定が前提にあるべきなのである。

否定という前提の上にたって、よほどの犯罪・違反が行われている証拠があって初めて、国際社会は制裁を発動できる。そうした仕組みを、半世紀かけて国際社会は作ってきた。この仕組みをただ利用するだけの暴挙は、やはり許すべきではない。この戦争は間違いだったのである。

それを正していくことは、戦争を始め・支持した者たちにしかできない。
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