②戦え!ルサンチマンepisodeI
投稿者: welcome2thecivilization 投稿日時: 2005/01/15 10:40 投稿番号: [61908 / 118550]
ナレーション
This man is no ordinary man. He makes to all apearances no different from any other law-abiding citizen. But he has a secret identity. When trouble strikes at any time...at any place...He is ready to become......RESSENTI-MAN !
3人のユダヤ男がテーブルの上に中東の地図を広げている。そこへ
新聞を抱えたゼッポが血相を変えて飛び込んできた。
Zeppo ──おい、グルーチョ、ハーポ、チコ、この記事を見てくれよ!もうすぐ選挙だって言うのに、イラクの治安は悪化するばかりじゃないか。大国のエゴのために、中東では人がたくさん殺されて、それでも奴らは結局、自分たちの欲しいものを手に入れる。たとえこの先、中東が平和になっても、このままじゃ納得できないし、やりきれないよ。
Chico ──今までずっと続いてきたことさ。プロレタリアートとブルジョアジーとの階級利害は宥和し得ない。闘争は不可避だ。そして、いよいよ我々マルクス兄弟の闘争の時がやってきたというわけだ
Groucho ──おいちょっと待て、一体いつから俺も仲間になったのかとお前はいつから言ったんだ?だいたい俺のような奴を仲間にするような奴らの仲間には、俺はなりたくないね。
Harpo ──(ハーモニカをくわえたまま)ディオニュソス的じゃないよね。
Zeppo ──それにチコ、奴らは中東で紛争が続くことを見越して、アラブを敢えて敵に回すことで、共産主義に代わる仮想敵を作っている目論みなんだぞ。
Chico ──む。永久闘争原理か?大体マッチポンプてのは、もともとウチのハーポのお家芸じゃないか。もっとも、こいつのは自分に火を点けるんだがな。いいか、帝国主義者のやり口は、いつもこうなんだ。イギリスと違ってアメリカはそれにすら失敗しているようだが、そのために血を流すのは誰だ?必ず第三諸国の民衆だ。
Harpo ──(ハーモニカをくわえたまま)
奴らはアジアを、自分たちの農場だと勝手に決めつけて、我々の庭に
勝手に種を蒔き、勝手に雑草を抜き、勝手に除草剤をまき、
勝手に穂を刈り取ってきた。そしてそれらを自分たちの口に運んでいる。
最近テキサスの農場主が、害虫駆除が必要だと言い出した。害虫は元から
絶たねばだめだと、ヒトの庭に殺虫剤をまくことを正当化している。
害虫駆除が一段落したら、今度は間引きが必要だと言い出すことだろう。
Groucho ──そんな横暴が許されるのか俺には判らないがお前らが許さないってことなら俺は許すぞ!
Zeppo ──そうだよね!どっちにしろ搾取されるなら、せめて一矢報いなくちゃ。
ブルジョアジーの餌だとしても、口の中で噛みついてやるのさ!
……おいJP、お前だけ酔っ払ってる場合じゃないだろ。少しはみんなの作戦を手伝ったらどうだ?
JPは右目でグルーチョを、左目でチコを見ながら、言い訳するように
Sartre ──しかし、人間は自由であるように呪われているのだ……
Chico ──おい。少数のブルジョアジーの欲望のために、奴らの掃討作戦はテロリストと十把一絡げなんだぞ!見ろ、クラスター弾のサッカーボールを蹴った少年の下半身を。お前はそれでも何とも思わないのか?
Sartre ──地獄とは、他人のことである。
Chico ──何だと、自己総括しろ!人間は実存のために社会に投企せねばならないと言ったのは、JP、お前じゃないか。今こそ立ち上がれ!
酔っぱらいは兄弟たちに抱きかかえられながら小声で
Sartre ──俺は修正主義に転向したのに……
《 episodeIIにつづく》
This man is no ordinary man. He makes to all apearances no different from any other law-abiding citizen. But he has a secret identity. When trouble strikes at any time...at any place...He is ready to become......RESSENTI-MAN !
3人のユダヤ男がテーブルの上に中東の地図を広げている。そこへ
新聞を抱えたゼッポが血相を変えて飛び込んできた。
Zeppo ──おい、グルーチョ、ハーポ、チコ、この記事を見てくれよ!もうすぐ選挙だって言うのに、イラクの治安は悪化するばかりじゃないか。大国のエゴのために、中東では人がたくさん殺されて、それでも奴らは結局、自分たちの欲しいものを手に入れる。たとえこの先、中東が平和になっても、このままじゃ納得できないし、やりきれないよ。
Chico ──今までずっと続いてきたことさ。プロレタリアートとブルジョアジーとの階級利害は宥和し得ない。闘争は不可避だ。そして、いよいよ我々マルクス兄弟の闘争の時がやってきたというわけだ
Groucho ──おいちょっと待て、一体いつから俺も仲間になったのかとお前はいつから言ったんだ?だいたい俺のような奴を仲間にするような奴らの仲間には、俺はなりたくないね。
Harpo ──(ハーモニカをくわえたまま)ディオニュソス的じゃないよね。
Zeppo ──それにチコ、奴らは中東で紛争が続くことを見越して、アラブを敢えて敵に回すことで、共産主義に代わる仮想敵を作っている目論みなんだぞ。
Chico ──む。永久闘争原理か?大体マッチポンプてのは、もともとウチのハーポのお家芸じゃないか。もっとも、こいつのは自分に火を点けるんだがな。いいか、帝国主義者のやり口は、いつもこうなんだ。イギリスと違ってアメリカはそれにすら失敗しているようだが、そのために血を流すのは誰だ?必ず第三諸国の民衆だ。
Harpo ──(ハーモニカをくわえたまま)
奴らはアジアを、自分たちの農場だと勝手に決めつけて、我々の庭に
勝手に種を蒔き、勝手に雑草を抜き、勝手に除草剤をまき、
勝手に穂を刈り取ってきた。そしてそれらを自分たちの口に運んでいる。
最近テキサスの農場主が、害虫駆除が必要だと言い出した。害虫は元から
絶たねばだめだと、ヒトの庭に殺虫剤をまくことを正当化している。
害虫駆除が一段落したら、今度は間引きが必要だと言い出すことだろう。
Groucho ──そんな横暴が許されるのか俺には判らないがお前らが許さないってことなら俺は許すぞ!
Zeppo ──そうだよね!どっちにしろ搾取されるなら、せめて一矢報いなくちゃ。
ブルジョアジーの餌だとしても、口の中で噛みついてやるのさ!
……おいJP、お前だけ酔っ払ってる場合じゃないだろ。少しはみんなの作戦を手伝ったらどうだ?
JPは右目でグルーチョを、左目でチコを見ながら、言い訳するように
Sartre ──しかし、人間は自由であるように呪われているのだ……
Chico ──おい。少数のブルジョアジーの欲望のために、奴らの掃討作戦はテロリストと十把一絡げなんだぞ!見ろ、クラスター弾のサッカーボールを蹴った少年の下半身を。お前はそれでも何とも思わないのか?
Sartre ──地獄とは、他人のことである。
Chico ──何だと、自己総括しろ!人間は実存のために社会に投企せねばならないと言ったのは、JP、お前じゃないか。今こそ立ち上がれ!
酔っぱらいは兄弟たちに抱きかかえられながら小声で
Sartre ──俺は修正主義に転向したのに……
《 episodeIIにつづく》
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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