対イラク武力行使

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今西錦司さんの本からの引用

投稿者: assaraamaaleicomnjp 投稿日時: 2004/11/25 19:04 投稿番号: [58279 / 118550]
下の文章の著者は、進化論のときに出てきた今西さんの「私の自然観」という本の中の一節です。進化論については、ちょっと芳しくなかった様ですが、否定するだけでは悪いので、この簡単な本を読んでいて、非常に面白いこともやはり考えている人だとわかりました。これはその一部で、一九六五年に書かれたものですが、「機械化」を「民主化」、「アフリカ」を、そのままか、「中東」に置き換えると、私にも非常に分かりやすい、納得のいく、現時点の世界情勢とか、アメリカの押し付けている「イラク問題」に感じました。
まずはご紹介まで。
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一様化と言いましたけれども、その変化の内容をもう少し詳しく見たら、それは物質文明化であり、機械化であり、そうした変化の根源地にさかのぼって考えるならば、つまり非欧米地域の欧米化と言うことになるのです。地上の人間社会を一様に欧米化しようとする動きに他ならないのです。それを非欧米地域ではまた無条件で受け入れたがり、その結果として生ずる欧米化のことを、近代化などと称して、勿体ぶっている始末なのです。
  しかし、欧米の物質文明というのは、本当にありがたいものなのでしょうか。明治以来ひたすら欧米文化に追随してきた日本の国民として、私はそのありがたさがわからないともいえないのですが、欧米文明はたしかに、世界人類に寄与するところがあったとともに、近くは二度にわたる世界大戦を招き、その後も挑戦や東南アジアで、非道な人殺しを重ねているのです。今日その文明を謳歌する人たちは、すぐレジャーブームを引き合いに出しますけれども、そこにいたる長い道程で、この文明はどれだけ労働者を虐待し、植民地を搾取してきたことでしょうか?週に二日くらいのレジャーなら、何も欧米文明に追随しなくても、今のアフリカ人の生活だって、らくにつごうがつけられることを、私達は彼らと生活をともにしてきましたから、よく知っているのであります。
<中略>
  人類の祖先がはじめに道具をつくったとき、道具をつくるものとつくらないものの違いは、それがまさに人間であるかないかの違いでした。今機械化の時代がきて、機械を使うか使わないかの違いが、再び人間であるかないかの違いになろうとしているのです。機械化による一様化は、欧米起原のものであろうとなかろうと、この意味においてまさに人類の再統一にかかわるものであり、いま機械化を否定すれば、もはや永久に人類の落伍者になるほかないのです。

  歴史は完結がないように見えながら、常に一つの完結に向かって、進んでいるかのようです。この一様化による世界人類の再統一も、私の好むと好まないとにかかわらず、それ自身として、歴史の一つの完結を表すものでありましょう。けれどもわたしは、それがただちに人類全体の歴史の終末を意味するものとは、取りたくありません。私は人類はそこからまた必ず再出発するにちがいない、と思いたいのです。そしてまたわたしは、その再出発のときが来るまで、アフリカはどうかその偉大な潜在力を持ち続けていてもらいたい、と思うものです。アフリカは、私の期待どおり、きっと持ち続けることでしょう。
                             (一九六五)
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