「大量破壊兵器」ではない・・・
投稿者: GivingTree 投稿日時: 2004/10/28 17:23 投稿番号: [56694 / 118550]
解釈がズレにズレていて丁寧に説明するのは疲れるんだけど、今回発見された爆薬が「大量破壊兵器」でない合理的な理由を述べるにあたり以下のとおり元記事を引用する。
◇ 元記事(全文) ◇
2004年10月25日、共同
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041025-00000192-kyodo-int
強力爆薬350トン不明 イラク施設でIAEA確認
【ウィーン25日共同】国際原子力機関(IAEA)のリクウッド報道官は25日、バグダッド近郊のフセイン政権時代の軍事施設から、核兵器の起爆剤にも使える強力な爆薬350トン以上が行方不明になったと今月10日にイラク暫定政府から通告を受けたことを明らかにした。飛行機や建物を破壊する威力があり、イラク駐留米軍やイラク治安部隊への爆弾攻撃に利用されることが懸念されている。
報道官の発言は、25日付の米紙ニューヨーク・タイムズの報道を確認したもの。爆薬の回収は困難とみられ、IAEAのエルバラダイ事務局長は事態を重視、25日にも国連安全保障理事会に事実関係を書簡で報告する予定。
(共同通信) - 10月25日21時32分更新
◇ 元記事(終わり) ◇
今回みつかった爆薬が「大量破壊兵器」でない理由:
記事には、今月10日になって、イラク暫定政府から「核兵器の起爆剤にも使える強力な爆薬350トン以上が行方不明になった」という通告があったと書かれている。
この事実から読み取れるのは:
1)大量破壊兵器捜索チームによる捜索は終了し最終報告まで出されているのだから、今月10になってその不在が明らかになったこれらの爆薬は「大量破壊兵器ではない」と認定されているということ。でなければ、これらの爆薬は「大量破壊兵器の構成部品」として最終報告書に掲載されているはずである。
2)爆薬が行方不明になったという報告はイラク暫定政府によって任意で行われたのだから、もしこれらの爆薬が「大量破壊兵器」であったのならば、イラク暫定政府はこの報告を行うまでの間「大量破壊兵器」の存在を隠していたことになる。
だが、実際イラク暫定政府はWMD捜索チームに全面協力していたのだから、イラク暫定政府が「大量破壊兵器」の存在を故意に隠していたという可能性はない。また隠していたという事実があれば米政府はイラク政府を批難するはずである。
したがって、仮に「核兵器の起爆剤にも使える」という事実があったとしても、以上の理由で発見された350トンの爆薬は「大量破壊兵器」ではないと結論付けることができる。
“大量”の爆薬が核の起爆剤に使えるという理由だけで、その爆薬が核の起爆剤としての利用を主目的に実際に貯蔵されていたかどうかを証明することはできない。爆薬は単体でも複数でも使用でき、その用途は多様で、その一部に核の起爆剤としての用途があるというだけの話である。
むしろ本件で問題にすべきは、アメリカが「大量破壊兵器」の捜索に重点を置き過ぎた結果、満足な軍隊も持たないイラク暫定政府に大量の通常兵器の管理を任せることとなり、政府の監督不行き届きでこれらの通常兵器が大量に紛失しまったという事実である。
すなわちこれは、アメリカが大量破壊兵器の捜索のみに固執し、通常兵器(といっても、飛行機や建物を破壊する威力を持つ兵器)レベルでの武装解除も念頭に置かないでいたから起きた失態であるということだ。それほど大量の爆薬があるとわかっていたなら、臨時で作られた軍隊しか持たないイラク政府にその管理を任せるのではなく、爆薬発見時に徴収してこれを米軍管理下に置けたはずである。
今回の兵器紛失の失態は、こうしたアメリカの「WMDありき」な戦略の欠陥がもたらしたものである。それが、問題とされるべきなのだ。
◇ 元記事(全文) ◇
2004年10月25日、共同
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041025-00000192-kyodo-int
強力爆薬350トン不明 イラク施設でIAEA確認
【ウィーン25日共同】国際原子力機関(IAEA)のリクウッド報道官は25日、バグダッド近郊のフセイン政権時代の軍事施設から、核兵器の起爆剤にも使える強力な爆薬350トン以上が行方不明になったと今月10日にイラク暫定政府から通告を受けたことを明らかにした。飛行機や建物を破壊する威力があり、イラク駐留米軍やイラク治安部隊への爆弾攻撃に利用されることが懸念されている。
報道官の発言は、25日付の米紙ニューヨーク・タイムズの報道を確認したもの。爆薬の回収は困難とみられ、IAEAのエルバラダイ事務局長は事態を重視、25日にも国連安全保障理事会に事実関係を書簡で報告する予定。
(共同通信) - 10月25日21時32分更新
◇ 元記事(終わり) ◇
今回みつかった爆薬が「大量破壊兵器」でない理由:
記事には、今月10日になって、イラク暫定政府から「核兵器の起爆剤にも使える強力な爆薬350トン以上が行方不明になった」という通告があったと書かれている。
この事実から読み取れるのは:
1)大量破壊兵器捜索チームによる捜索は終了し最終報告まで出されているのだから、今月10になってその不在が明らかになったこれらの爆薬は「大量破壊兵器ではない」と認定されているということ。でなければ、これらの爆薬は「大量破壊兵器の構成部品」として最終報告書に掲載されているはずである。
2)爆薬が行方不明になったという報告はイラク暫定政府によって任意で行われたのだから、もしこれらの爆薬が「大量破壊兵器」であったのならば、イラク暫定政府はこの報告を行うまでの間「大量破壊兵器」の存在を隠していたことになる。
だが、実際イラク暫定政府はWMD捜索チームに全面協力していたのだから、イラク暫定政府が「大量破壊兵器」の存在を故意に隠していたという可能性はない。また隠していたという事実があれば米政府はイラク政府を批難するはずである。
したがって、仮に「核兵器の起爆剤にも使える」という事実があったとしても、以上の理由で発見された350トンの爆薬は「大量破壊兵器」ではないと結論付けることができる。
“大量”の爆薬が核の起爆剤に使えるという理由だけで、その爆薬が核の起爆剤としての利用を主目的に実際に貯蔵されていたかどうかを証明することはできない。爆薬は単体でも複数でも使用でき、その用途は多様で、その一部に核の起爆剤としての用途があるというだけの話である。
むしろ本件で問題にすべきは、アメリカが「大量破壊兵器」の捜索に重点を置き過ぎた結果、満足な軍隊も持たないイラク暫定政府に大量の通常兵器の管理を任せることとなり、政府の監督不行き届きでこれらの通常兵器が大量に紛失しまったという事実である。
すなわちこれは、アメリカが大量破壊兵器の捜索のみに固執し、通常兵器(といっても、飛行機や建物を破壊する威力を持つ兵器)レベルでの武装解除も念頭に置かないでいたから起きた失態であるということだ。それほど大量の爆薬があるとわかっていたなら、臨時で作られた軍隊しか持たないイラク政府にその管理を任せるのではなく、爆薬発見時に徴収してこれを米軍管理下に置けたはずである。
今回の兵器紛失の失態は、こうしたアメリカの「WMDありき」な戦略の欠陥がもたらしたものである。それが、問題とされるべきなのだ。
これは メッセージ 56686 (tet010101 さん)への返信です.
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