歴史の必然 Ⅱ
投稿者: theme_from_papillon 投稿日時: 2004/07/11 12:13 投稿番号: [46619 / 118550]
以上のことは世界の自由と平和を求める潮流が、いずれ個人的独裁国家と衝突することを示唆している。
従って、イラク問題は、未来までも視野に入れれば、最小の犠牲で世界の安定を求めるか、大量破壊兵器による
大量殺戮の危険性を未来に持ち越すかの選択という側面もある。(フセインによる犠牲者の数は100万人とも言われて
いるが、彼よりも更に残忍なフセインの次男が、経済制裁や査察を解除された将来のイラクにおいて、政権を掌握し、
秘密裏に大量破壊兵器を入手すれば世界的な脅威となるだろう)
どちらが真の平和主義だろうか。眼前の平和のみが最善でないことは歴史が示している。
ヒトラーに対するその場しのぎの宥和政策はヒトラーに力を与え、結果、数千万の犠牲を出すに至った。
また、かつて、北朝鮮が核拡散防止条約に加盟していたにも拘らず、核開発をしているとの疑惑が浮上し、
クリントン政権による軍事圧力で朝鮮半島に緊張が走ったとき、カーター元大統領が直接、北朝鮮の指導者と会って、
話し合いによる解決がなされたかのように思えた。それが評価されて彼はノーベル平和賞を受賞してもいる。
ところが、北朝鮮は、その後も秘密裏に核開発を続けていた。
今や、事態は以前にも増して危機的状況にある。
このように、個人的独裁国家の危険性は、条約や話し合いでは解消し難いところにある。
たとえ、経済制裁などを逃れるため、大量破壊兵器の一時的な廃棄が行われてもである。
このような国を相手にする場合は、まず、話し合いで一時的にでも大量破壊兵器の大部分を削ぐか、少なくとも実践配備
の状態にないことを見届けて、後に軍事力で政権を打倒するというシナリオが最も現実的な方法だが、イラクは湾岸戦争
後の国連の活動と、その後に続く米国の武力行使により、全くそのとおりになった。
とは言え、どのような目的であろうと、戦争は悲惨なものだ。
フセイン独裁政権によるクルド人やシーア派弾圧の犠牲者の数に比べれば、はるかに少ないとはいえ、
イラク兵士に限らず、一般市民の血も流される。
戦死したイラク兵士とてフセインに共感していた者ばかりとは限らないし、共感していた者でも民主主義国家や
違う時代に生まれていれば、フセインのような独裁者を望むことはないだろう。
だが、時代を経て、イラク問題を、民主主義が市民の反乱や外部からの攻撃に伴う流血の代償として獲得され
てきた歴史に重ね合わせれば、これを人類の悲哀として受け止めることもできよう。
イラクは、石油に代わるものが大量に生産される時代になる前に民主主義国家となり
その資源で将来の礎を築いておかなければならない。
イラクが、その持てる富を享受し、自由と繁栄を謳歌する時代になれば、バグダッドの街角でイラク戦争に
ついて尋ねたなら、誰に訊いても、あの戦争は仕方がなかったと言うであろう。
生物進化が、はるか未来を予想しているかのような神秘的な過程を辿って成し遂げられるように、
歴史を創る見えざる手もまた、未来の人たちの声に耳を傾けるものだ。
************************************
http://www.imd-g.com/Debate_on_Iraq.htm
の最後の部分です。
反論のある方は最初から読んでみてください。
従って、イラク問題は、未来までも視野に入れれば、最小の犠牲で世界の安定を求めるか、大量破壊兵器による
大量殺戮の危険性を未来に持ち越すかの選択という側面もある。(フセインによる犠牲者の数は100万人とも言われて
いるが、彼よりも更に残忍なフセインの次男が、経済制裁や査察を解除された将来のイラクにおいて、政権を掌握し、
秘密裏に大量破壊兵器を入手すれば世界的な脅威となるだろう)
どちらが真の平和主義だろうか。眼前の平和のみが最善でないことは歴史が示している。
ヒトラーに対するその場しのぎの宥和政策はヒトラーに力を与え、結果、数千万の犠牲を出すに至った。
また、かつて、北朝鮮が核拡散防止条約に加盟していたにも拘らず、核開発をしているとの疑惑が浮上し、
クリントン政権による軍事圧力で朝鮮半島に緊張が走ったとき、カーター元大統領が直接、北朝鮮の指導者と会って、
話し合いによる解決がなされたかのように思えた。それが評価されて彼はノーベル平和賞を受賞してもいる。
ところが、北朝鮮は、その後も秘密裏に核開発を続けていた。
今や、事態は以前にも増して危機的状況にある。
このように、個人的独裁国家の危険性は、条約や話し合いでは解消し難いところにある。
たとえ、経済制裁などを逃れるため、大量破壊兵器の一時的な廃棄が行われてもである。
このような国を相手にする場合は、まず、話し合いで一時的にでも大量破壊兵器の大部分を削ぐか、少なくとも実践配備
の状態にないことを見届けて、後に軍事力で政権を打倒するというシナリオが最も現実的な方法だが、イラクは湾岸戦争
後の国連の活動と、その後に続く米国の武力行使により、全くそのとおりになった。
とは言え、どのような目的であろうと、戦争は悲惨なものだ。
フセイン独裁政権によるクルド人やシーア派弾圧の犠牲者の数に比べれば、はるかに少ないとはいえ、
イラク兵士に限らず、一般市民の血も流される。
戦死したイラク兵士とてフセインに共感していた者ばかりとは限らないし、共感していた者でも民主主義国家や
違う時代に生まれていれば、フセインのような独裁者を望むことはないだろう。
だが、時代を経て、イラク問題を、民主主義が市民の反乱や外部からの攻撃に伴う流血の代償として獲得され
てきた歴史に重ね合わせれば、これを人類の悲哀として受け止めることもできよう。
イラクは、石油に代わるものが大量に生産される時代になる前に民主主義国家となり
その資源で将来の礎を築いておかなければならない。
イラクが、その持てる富を享受し、自由と繁栄を謳歌する時代になれば、バグダッドの街角でイラク戦争に
ついて尋ねたなら、誰に訊いても、あの戦争は仕方がなかったと言うであろう。
生物進化が、はるか未来を予想しているかのような神秘的な過程を辿って成し遂げられるように、
歴史を創る見えざる手もまた、未来の人たちの声に耳を傾けるものだ。
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http://www.imd-g.com/Debate_on_Iraq.htm
の最後の部分です。
反論のある方は最初から読んでみてください。
これは メッセージ 46618 (theme_from_papillon さん)への返信です.
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